フランスでの滞在も6年が過ぎ、まあやはりゲルマンとラテンは違うなあーと、つくづく思う。
まあ、日本と同じで、地域差があって、南仏とか南ドイツとかもと東ドイツとかそういうのも関係するし、個人差も多いので、一概には言えないんだけど、やっぱりお国柄、それぞれ結構差があるなあと思うものをおもしろ可笑しくピックアップして書いて見ます。
女性視点から、これから二つの国の男性を比較していきます。
まず一つ目、パリにいてよく恋しくなるのが、ドイツ人との会話。
〜〜〜〜〜会話〜〜〜〜〜
ドイツ男性との会話の方がじっくりと自分のペースで会話ができます。よーっく最後まで話を聞いてくれるという印象があります。
男女共、ドイツでは人の話を聞く教育が行き届いているといった感じなのかな。話し合いがとても大切な文化で、いろんな人とWG(シェアアパート)をしていろんな話し合いに参加してきました。みんな一人一人の意見をじっくり聞き、話し合う。
なので、普段のプライベートな話も、じーっと見つめてじっくりと話を聞いてくれます。
そんな楽しかった時間が走馬灯のように蘇る(笑)
フランス人男性とは 彼氏 友人も含め、プライベートなざっくばらんな場だとどんどん話がそれていき、何の話になっているのか分からなくなるときが良くある。
30代〜40代でもそれはまるでティーンエイジャーの会話のように話がどんどん流れていく。フランス人女性は話を聞いてくれるかな、男女差がある気がする。
フランス男性二人で話をしていたとしても、目がそれていき聞いているの?と思うときも。とほほ。
日本人の友人の仏の旦那さんが、とても人の話をよく聞いてくれる。
友人に、旦那さん聞き上手だねー、と褒めると、昔は人の話を全く聞かないタイプで、実は現在彼はフリーメイソンのメンバーで、会の中では自分の番が来ない限り発言が全く出来ないらしく、そこで人の話を聞く事を学んだそうです。(理由がフランスならでは、笑)
フランス人は話が好き過ぎて、とりあえず何か話したいのかなあ。
勿論、寡黙なフランス人もいるし、聞上手な若い人も沢山いる。
が、話し好きなフランス人の様子が可笑しい
大して知らない事でも、自分の意見を熱弁している時を見ると、????と思ってしまう。
それで、フランス人同士でも、それは判っていて、アイツ知らないのによく言うよみたいな陰口もある。(笑)
まあ、そういう傾向が、ドイツ人にはほぼ無いので、ドイツ人との方が、誰とでもリラックスして話せた気がします。
まあ、年を取ったフランス人男性は全員ちゃんと話を聞いてくれます。年の功ですね。
〜〜〜〜相手を察する〜〜〜〜
次、二つ目は、これはフランス男性の方がずっと上。
ドイツ男性は特に相手を察することが出来ない。特に北ドイツ男性なんでしょうかね〜(ベルリン周辺なのか?)南ドイツは大分違う感じがします。
ドイツ女性は察する事はできますよ、ある程度は。それはもう女性の生まれ持った特性としてね。
しかし、相手の存在を簡単に無視することはドイツ男女とも出来ます。
例えば、女性でも野外のプールの外で着替えをしたり。お尻とか丸見えても気にしない、気にしない。窓が全開で大声で喘ぎ声が聞こえるのは週末では日常茶飯事だし。。。
そして一部のドイツ男性の相手の様子に気が付かない程度が酷すぎる。お腹を押さえて苦しそうにしていても気が付かないというか、
言わない事は判らないそうです。
(子供がお母さんが病気でも容赦無く振る舞うのと同じ感じなのかなあ??)
例えば、風邪で寝込んでいても、看病してくれと言わない限り、してくれません。 もし言っても、友人との約束があれば、そっちに行ってしまいます。相手のやりたいことを阻止する事はドイツでは物凄く嫌がられます。
医者でも無いのに側にいて何が出来るのか?だそうです。実はこれは元彼氏以外の他のドイツ男性にも何人か聞いたのですが、風邪程度で側にいる必要は無いと思う人が多いらしいですねー。う〜む。そばに居てくれるだけで良いのに、そういう繊細さに欠ける。
相手の状況や思いを察する事が出来ないって、
普通、子供がそうですよね。
小さい子を見ていると、周りの事が目に入っていない事が良くわかる。
で、大人になって段々と相手のことを察することが出来るようになる。
日本では、まずハイコンテキスト言語から、状況がわからないと意味が通じない事が多い。そして文化や教育で察することを早くから学んで行くんだと思います。多分、そういう事を学ばない国があって、私たち日本人は物凄く気になるのだと思います。
フランス人はじゃあ、どうして察する事ができるのか? フランス人ができるというのじゃなくて、世界の民族関係なく人としての教育のうちで身につけていくものだと私は思っていたのですが、やはり教育が必要らしいです。
ラテンの家族文化、お母さんが強いラテン文化が、察する事を日常の中で学ばせているのかなあ。それとも、フランスのある程度繊細な美を求める文化がそうさせているのか。
多分、ドイツの文化や教育のどこにも、この察する要素があまり入っていないんだろうなあと思う、結構極端な例だと思う。
そう言えば、米国の外資系企業に就職した日本女性が、アメリカ人の日本研修でこの察する文化の体験研修があり、その内容があまりにも子供っぽくて、日本人には当たり前の事とが、そうではない事に驚いたそうです。白人アメリカ人も察する事が出来ないって結構有名だよね。
日本を良く知るドイツ人曰く、勿論ドイツ人同士でもこの察するに程度があって、酷い人は同じドイツ人だとしても理解不能だそうです。(笑)
実は、いろんなたとえ話があるのですが、上げたらキリがないので一つだけ。
私が聞いた一番酷い話、まあこれはある一部の極端な例で、話半分に聞いてください。
元カレドイツ人と日本人奥さんお話。
あるドイツ人の猛アタックで結婚した後、第一子お産直後の事でした。そのドイツ人の男性が、その奥さんにもう愛していないと言ってしまったらしいです。
いつも意味不明な発言をする旦那さん、その奥さんがよ〜く話を聞いてみると、子供が生まれて、その子供の愛おしさに、奥さんへの愛がずっと低いように思ってしまったそうです。
これは、出産後たった一週間で放った言葉だそうです。ドイツ人本人は正直に話したかったので言ったらしいですが、それをスカイプで聞いたとき、私も意味不明だと思いました。
その後もこの夫婦は10年ぐらいで一緒で。旦那さんは子煩悩で、奥さんの事も好きみたいですが、その男性曰く喧嘩が耐えないらしいです。しょうがない事だと思いました。でも奥さん尻に敷かれて、上手く行っているようですよ。
この男性を上手く操作できる女性はそういるもんじゃ無いので、本当にすごい人だと思います。
これは極端な例ですが、男女の問題があると、ドイツでは本人に直接言って解決する傾向があります。
日本みたいに、うちの旦那はこうで〜〜〜とか、人前で旦那の告げ口のような事は絶対にダメ。
ドイツでは正直であるのが正しい事でもあります。
そんないろんな理由で、こんな酷い事を相手のタイミングや大変な時期とか察する事なしに言ってしまうことになってしまったんですね。
まあ、いろんな理由付けをしても、この日本女性はどうしてそんな発言をするのか、じっくり聞いて話し合ったらしいですから、
大変な包容力だったんでしょうね。
で、その時の奥さんの言葉が、私への愛が減っても、この貴方の大切な子供たちの母親として私を見てくれたら良いと
言ったらしいです。
30代前半、なかなかものですね。人間力なのでしょうか。
国際間の異文化衝突って、個人的な問題だったり、いろんな要素が絡んで、どうしてそうなるのか解らない事もある、でも大きな包容力や、相手を深く理解する努力でカバーできる例ですね。
それでも産後一週間でこの言葉はキツイですねー。
意味不明は行動は、ただの子供っぽい部分だったりもするので、
キーとならずに、根気よく、相手に伝えていくしかないでしょうね。
私というと、フランス語で友人と話している時、私の話の途中で、彼が話を遮って自分の話をする事が多かったのです。
それを本人に辞めてくれと直接伝えていたのですが、彼はフランスは話の流れが早いからとか。自分はそんな事していないと気づいてもない時があってね。
フランス語の練習にも大切なんだよと口論していた時があったんです。結構何年もそういう状況が続いて、どうしたモンだと思っていたのですが、
ある日、
〇〇さん(彼の友人)は、私の下手なフランス語も最後までよーく聞いてくれて本当〜に魅力的だ〜〜と、何度か言ったところ。
すっかり、彼も気をつけて私の話を遮らないようになりました。
ドイツ人には直接はっきりと自分の要望を伝えて、じっくり話し合うスタイルだったのに、フランス人にはこういう手が効くのかと
あまりに効いたので、びっくりしたほどです。
日本でもあの手のこの手で、女性がなんとか誘導しないと行けない時がありますよね。
女性は相手がどういうタイプなのか本当によ〜く見て、相手に合わせて、手を変えて品を変えて行かないといけないんだと
今更、知りましたよ。
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