ヨーロッパ〜日本往復日記

2001年から2003年まで二年の世界放浪の旅へ、それからどんどん価値観が変化していく様子をブログに書いています。

男と女お金の話。日vs 仏どちらが 生活しやすい?

前々回の記事フランス女性の生き方の幻想を書いてから、読まれている数が一気に増えたので

ちょっと似たような記事を違う切り口で書いてみようかな〜〜〜。

まず、どうやって人生を謳歌するか一人一人全く違うわけですよね。


十人十色なので、一概には言えませんが、

いくつかのパターンの人をイメージして。

 

どちらの国に軍配が上がるのか!

(注:個人的な見解なので、絶対ではないです)

 

社会保障などが関係ない場合> 例えば、

1、独身貴族。

女性も男性共に独身として、比較的生きやすいのは

フランス 

 

だと思います。周りに沢山、40代、50代独身の男性女性沢山います。

(男性が結婚したがらない、子供を欲しがらない。。。。女性も無い物ねだり)
日本もお一人様企画とかありますが、東京とパリ割合を考えるとフランスの方が独身者は多いのでは。田舎もフランスの方が多いような気がするのですが、どうですかね。

何せパリには数が多いので、週末会える友人が居るので寂しく無い。
日本で40代、50代になるとお友達に会うのにもかなり用意周到に準備しないと
関東では会えないですね。

 

2、女性の方が地位や収入が上で、男性の方が家庭的な感じのカップル。

パリ周辺には多いですよ〜〜〜。私たちの友人知人では8割がこの感じ。。。

日本にもね、この手のカップル知っていますよ。男性の方が出来る女性が好きでね。
男性も少し働いていますが自由人で、女性がバリバリ働いてかなり稼いでいるカップル。
男性の方が子育てを主にしている。


別にどちらの国でも良い〜〜〜〜と思います。








社会保障や社会制度などが関係する場合

 

1、男性と同じ土俵に立ちバリバリ働きたい人。

これはやっぱりなんだかんだケチ付けても

 フランス

 

だなって思います。

まあ、ちょっと難クセを付ければ、男女の役割などがなくて、同じポジションを取り合うので、結構仕事がしづらいらしいですがね。
私はフランスの会社で働いた経験がないので、話を聞いただけですが、

日本で女性が上司として登っていくよりは、
フランスで地位を上げていく方が、やりすいのではと思います。

教育関係は日本も女性が地位を上げて行きやすい仕事だと思いますし、

独立したり、起業したりしている女性は日本もフランスも関係ないと思いますが、

子供を預けやすい制度はフランスにやっぱり軍配が上がりますね。

その代わりフランスは会社だと、同じ仕事をして成果が同じでも女性の方が2〜3割給料が低いらしいですよ。(公務員は特に)





2、デザイナーなど、芸術的要素が必要な職業。

これも

 

フランス。。。。

 

の方がかなり上な気がしますね。

芸術家専用の社会保障があってね。もちろん、フランス自体がアーティストの経済効果をきちんと理解しているので、まあ平均年収以上で生活出来ると思います。

私の彼はアニメーターでずっと絵を書いていますが、この社会保障のおかげで路頭に迷わず、バカンスにも行けます。その代わり、ちゃんと定期的に仕事がある本格的なプロ限定です。

 

アーティスト系は特に日本はブラックになりやすいのではないでしょうか。。。
残念ですが。





3、専業主婦になりたい人。

これは絶対に日本。(当たり前か)

 

専業主婦になりたい女性を受け入れられる男性がある一定いる。

男性が会社勤めだったら扶養手当もあるし、女性の分の国民年金も支払われる。


多分フランス人特に白人系フランス人はよほど資産がない限り専業主婦を受け入れられる
メンタリティーではないのではと思います。資産が有っても若い人は受け入れられないかもね。60代ぐらいは別。
それから、フランスには年金も主婦には無いし、遺族年金も2019年にもう無くなる予定だった。その後年金改革反対の大きなデモが起こり見送られましたが、廃止は免れたものの、この先続くか分からないそうです。(税務署に勤務の生徒談)

資産があって、年金がわりにアパルトマンを2件くらいパリに持っていれば、大丈夫だと思いますよ。フランス在の一般家庭の専業主婦の方、遺族年金は廃止になる可能性があるので気を付けてくださいね。5年以上働けば、少ないですが年金もらえるそうです。

 

 

4、専業主夫になりたい人。
これはどうなんでしょうね。

日本もフランスも稼ぐ女性は稼ぐので、
どっちが有利なのかは良くわかりません。でも、フランスは働かない人には年金は無し。

日本は男性が主夫でも扶養手当が付くのでしょうか?。。。

 




5、男性の収入が主で、女性の方は少々パートで働くだけで良いと思っている人

このパターンの女性には断然日本が有利ですね。

 

 フランスの場合、女性が主婦じゃなかったら

女性の方が収入が少なくても、

家庭内の経費は折半がほとんど。

(男女ともヨーロッパ系の家庭限定)
ひどい時には女性の方の収入が半分以下でも、家賃光熱費50%ー50%で払うこともある。子供がいても。。。

(アフリカ系やアラブ系は違う。アジア系はどうなんでしょうか。どこの国で生まれ育ったかで違うでしょうね〜。)

いや〜、日本のゲイカップルでもこうはならんと思います。
日本は先輩後輩、ちょっとたった1年、年上でも、

上司部下でも、ちょっと
自分が上だと思ったら、頑張って多くだして下の面倒をみる文化がありますよね。

(まあ最近は少ないんだろうけど、男気と昔は言われていました。)

これが悪い意味の平等フラットという世界です。

最低な現実のストーリーは、男の方が5倍くらい稼ぎ、

妻が子供の面倒を生後1年間見ていたケース。
奥さんの収入が途絶えるという時、子供の費用は出すけど、奥さんの食費や生活費は出さないと言ったフランス男!その代わりその奥さんのお母さんが、

生活費を工面していたという奇怪なる現実を知っています。

男の言い分は自分は男女平等の世界で生きてきたという。。。。仏西のカップルです。

これは、本当にフランス人でも頭をひねるケースですが、実在します。





で、まあその後もね、まあお互いの努力で10年ぐらい一緒にいて、

結局は、

女性が経済的に自立していたので、現在仏男性の方が女性所有のスペインのアパートに居ます。

 

男性は建築関係の社長だったのですが、共同経営のパートナーに途中会社を乗っ取られてしまい。

自分はフリーランスに戻る。

 

まあ、それでも出来る人で売れっ子さんでね。パリの自宅兼事務所でガンガン仕事をしていました。

 

 

途中までスペイン人の女性の方がパリに4年ほど住んでいたのですが、なかなか仕事が大変で養護施設で最低賃金以下で働いて、ヨガの先生もしていてね。。。

スペイン人の弟さんが起業したタイミングで、そちらで仕事をするため女性のみスペインへ帰国。

 

別居兼仏西の二重生活が始まりました。

 



途中、妊娠して出産をスペインでして、生後3ヶ月くらいから子供が1歳まで、パリに舞い戻る。

 

もちろん家族が一緒にいる方が良いと。。。。当たり前です。





子供が生まれてから、男性はパリにアパートを購入。

 

で、上でつらつら書いた問題が上がって、

 



女性は元々、スペインに3階建てのアパート一棟を所有している。


子供が1歳になって、スペインに帰り
フランス人男性と更に、別居生活が始まります。


ややこしいですね。女性は子供を連れてスペインの自分所有のアパートへ戻りました。


だって、旦那が自分の生活費を出してくれないから、働くしかないですね。。。

もちろん、フランスで最低賃金では働きたくありません。だって自分の弟が起業して

本人も大切な仕事をしていますから。

で、その後、彼女の家は比較的海の近くでね、1棟丸々のアパートなので。

男性も海が好きで子供を溺愛しているので、男性の方がパリとスペインを行ったり来たり。

2020年はコロナ騒動で、ずっと男性はリモートワークでスペインに居ました。

スペイン女性の方は、旦那がずっと自分のスペインの家にいるので、現在幸せです。


まあ、男性がパリースペインを往復するのがこの後も続くのでしょう。


彼女曰く、子供が出来てから腹が据わったそうです。

その前はね、本当に旦那がケチでいつも家にいなくて、やすみの日にもカポエラやら
ヨットやらフリーダイビングやらをやりいいって、いつも一人で寂しくてって言っていたのですが。


もう、自分がしたいように子供の為に生きるって。

 

肝がすわったら、

旦那がついて来た感じになりました。チャンちゃん!


いや〜〜、本当に大変なこの7年間の経緯を知っています。

幸せなカップルの

8割が女性の方が収入が上で、地位が上の人が多いって書きましたけど。

この女性も出来る男と一緒になって、本当に大変で、子供を授かって、それでも心休まる時がなく、仕事頑張って、海の近くの家も持っているし、男性がそれについて来たと言う。。。。

 

 

ほ〜〜んとうに、なんて頼り甲斐がないんでしょう。出来る男なのに。仕事が大変だから、カポエラをやらないと身が持たないし、海に入らないと精神が参ってしまうらしいです。

 

 

だから子供が出来てもそれを続けて来た。

今はコロナでそれらの事ができないから、出かけないで家にいる。

 

で、女性は幸せらしいですよ。


う〜〜ん、家庭をかえりみない男性はよく居ると聞きますが、それでも

日本は家族の経済的な面倒を見ているケースが多いでしょうね。


 

う〜〜ん、不思議なのは二人一緒にいるときはこの男性はちゃんとこの女性と子供を愛しているし、一緒にいるときは、子供の面倒を見ているんですよ。


どうしてこんなに頑なに経済的なハーフ&ハーフを求めるのか。

 

この男性はね、子供の時に母親にちゃんと育ててもらえなかったらしいですよ。