ヨーロッパ〜日本往復日記

2001年から2003年まで二年の世界放浪の旅へ、それからどんどん価値観が変化していく様子をブログに書いています。

あれから2週間〜パリ同時テロ後

ようやくあれから2週間、やはり旅行者の数がぐんと減ったのか、いつもどこも閑散としている感じがしますね。

そしてパリに住む人々の生活は落ち着きを取り戻しているように一見見えますね。

でも最近はメトロや列車での化学兵器対策、不審物騒ぎが多く、よく電車が止まっています。

今日も日本語を教えにオペラ座の近くに行ったのですが、メトロの1番線で帰ろうとすると、不審物で長い間電車が止まっていたらしく

動き始めた電車が東京の朝の通勤ラッシュ並みになっていました。やはりこう云う状態がもう少し続きそうです。


う〜んとこれに乗って帰りたくないな〜と思っていたら、彼から
またラーメンを食べようっと、すでにこちらに向かっていると電話がありました。

彼は最近すっかりラーメンモードで週に1、2回はラーメンを食べにオペラ座近くに来るんですよ。。。

先週に比べて今日は少しは客が戻って来ている様子。でも行列を作るほどではないですねやはり。


テロ以前はたくさんの人がラーメンを食べに、ある店ある店列をなしていたのですよ。パリ空前のラーメンブームでした。



やはり日常生活は普通に過ごしていると言っても、パリの繁華街は避ける傾向にあるのかもしれませんね。


それで彼の友人とも合流して一緒にラーメンをすすった後、14番線に乗りちょっと中心から外れたビビオテック、フランソワミッテラン駅へ


別に飲みに来た訳でもなくただの散歩コースなんです。この辺はパリの中でも近代的な建物が多く、道も広場も広くてね、セーヌ川も近くて眺めもいいんです。


お店のテラスには人がたくさん座っていますが、いつものような人出ではないですねー。映画館周辺とか週末はあんなにごった返していたのに。。。



彼の友人に2週間経った今の心境は?と聞いてみると元々テロがあった後でもそんなに動揺していたわけじゃないし、毎日を普通に過ごすだけと
言っていました。


まあ毎週必ず会ってる彼の親友なので、微妙な変化を私は逃さないのすが、あまり泣き言を言うのは好きじゃないみたいですね。


この友人も元々感情的になるのをコントロールする傾向にあるのですが、やっぱりいつもとは違いますよね。それはそうですよ、あんなことがあったんだから、でもそれに臆しているというのはプライドが許さないのか、口が裂けても言いませんね。






中国人の友人のフランス人の旦那さんなんかもね、奥さんにはここに行くなここには行くなと、現在行ってはいけない地区というのがあるらしいし。

中国人の奥さんの方がケロッとしていてそんなこと言われてもね〜、テロに当たるのかは博打と一緒なんて超強気の発言をしたらしいです。それでちょっと言い合いになったりしたらしいですよ。それだけ心配なんですよね。








フランス人に対して、よく言われてるステレオタイプ。愚痴がひどくて、デモが多くて、ストライキが多くて我慢が出来ない人たちっていう。
それで人生を今に生きていて、素敵に生きている。う〜〜〜〜〜ん?




結構みんな我慢強いし、結構静かに耐えている。ちょっとアジア人とは違う耐え方ですよね。それで発散の仕方を心得ているっていうか、それが友達関係だったり、それが日常では愚痴として出てきたり、ジョークにしたり。毅然とした態度として出すのがデモやストライキ





結構みんな静かに耐えている。私はパリ全体が今は、静かに耐えている状態だと思います。



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明後日、日曜日はリパブリック広場で犠牲者の追悼デモがあるらしいですよ。