ヨーロッパ〜日本往復日記

2001年から2003年まで二年の世界放浪の旅へ、それからどんどん価値観が変化していく様子をブログに書いています。

私はベルリン生活が大好きだがあえて第二段はマイナス面について触れよう。

苦悩編としたが、この言葉がベルリンにはぴったりだ。

重い悩む、ベルリンのグレーの曇り空の下いろんな人間が苦悩する。

まず、時間がゆったりしているので、日本ほど情報であふれかえっている感じは無く、
仕事も無いので、皆さん考える時間がたくさんある。



自分を見つめる時間。(よく言えば・・・。)



ベルリンはアーティストにやさしい街だ。
アーティストとしてお金とは関係なく自分のアイデンティティを作品に注ぎ込めるなら、
生活費を稼ぐためだけだったら、はるかに他の大都会よりも少ない時間ですむ。

週2〜3回ほど働いて、月の生活を何とかやりくりしている外国人アーティストを数人知っている。
それ以外を創作活動に専念している。ある友人は、サンフランシスコで
最低限の生活費を稼ぐだけで週4日必要だったから、この生活に満足していると言った。




が、普通の人にはどうだろう、大学卒業後、就職活動に長い時間を費やし、やはり仕事が無いので
他の街に移り住むドイツ人もたくさんいる。
日本では考えられないくらいの長い間、月500ユーロの国からの援助で生活している人もたくさんいる。アルバイトもせず、ふらふら。

30代の万年学生が、パーティーに明け暮れる。授業料がほぼタダ同然のため籍だけ入れているようなもんだ。

天気の良い日はここぞとばかりに、人が外にでている。30代、40代の働き盛りの人たちもたくさん
お散歩。

ベルリンは周りにそういう人が多いので危機感は少ないが・・・・。
いったいどれだけの人が、もてあます時間の流れに将来の漠然とした不安に包まれているのか。

失業率20パーセント。


そして、なが〜く、さむ〜い冬。

く、暗い。。。。