ヨーロッパ〜日本往復日記

2001年から2003年まで二年の世界放浪の旅へ、それからどんどん価値観が変化していく様子をブログに書いています。

はてコルシカ島ってどんなところ


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コルシカ島、ナポレオンの出生地。日本人に知られているのははそれくらい。
彼と出会う前の私はそれすらも知らなかった。

ふ〜ん、コルシカ島、うう、何処にあるの?名前は聞いた事あるけど。。。そんな感じだった。



地図wikipedia より





コルシカ島はいちを現在フランスの一部になっているけれど、
昔から住む島の人たちは自分たちはフランス人とは思っていない。

というのも、コルシカ語という今でも島で話されている固有の言葉と文化を持っているし、
歴史的にいくつもの大国にほんろうされ支配されて来た島だからだ。


イタリアのすぐ側にある地中海に浮かぶ島で、
主にイタリアに支配され、その次はイギリス、そして現在はフランス。

そういう経緯もあって、独立運動なんかも活発だったんだけど、今は
フランスの中で高度な自治権を持って、収まっている。


海に囲まれた山々が連なる島。自然がほんとうに豊、ヨーロッパ内では有名な夏のリゾート地。EU各国から移住してくる外国人が増えて、現在10数年前に比べて人口が倍になった。



島のルールを守らずに、別荘とか建てちゃうよそ者がいて、それをことごとく
破壊する活動が今でもある。冬の誰も人が住んでいない時期に、どこかの家が爆破される。

私がコルシカに居る一ヶ月も家が爆破され、ニュースになっていた。

彼が言うには、コルシカは海の側に新しい家を建ててはいけない法があって、
それを破る人たちは大体金持ちで、袖の下で、役人にお金を渡して、家を建てる権利を持ち、家を建てちゃう。そういう家は、人が居ないときに爆破されちゃう。


ぎょえ〜。凄いね。



それから、コルシカ島は今まで、歴史的に辛酸をなめてきているから、大企業とか国とか全然信用していないし、そんな人たちの言いなりになっていたら、どんどん好き放題されちゃうから自分たちで守るっているんだよ。



それで、観光客も同じ、島を汚して帰るから、夏になると沢山のパトロールがあるんだ。






う〜〜む。日本も同じ事が言えるんだけど、歴史的に島国で、侵略されたりした
歴史が無いから、危機意識は低いよね。


それにコルシカ島じたい埼玉と千葉を合わせたくらいの大きさで、そんなに大きくないから、島の人たちの団結力があるのかなというと、

でも北と南で、関西と関東みたいに、違う文化を持っていて、違う人って思っているんだってさ! 日本も昔は藩が違うと違う国みたいだったのと同じだね。



転々と沢山の村が山の頂上や中腹にある。小さなマチュピチュみたいな村がたくさん。



こんなに山深く住んでいると、大国からの支配から遠ざかるから、独自の文化は守られる
よね。
昔は山羊や羊飼いがメインで、チーズや木の実などを食べて生活していたらしい。

昔の山の生活の様子



昔、東ヨーロッパを旅したときに、スロベニアの話をここで書いた。
http://d.hatena.ne.jp/halloo/20111209
いろんな大国からず〜っと支配されて来た歴史から、自分たちで国を守る意識が高い
国って事を聞いたのと似ているな。



日本もこれから10年後ぐらいから危機意識が高くなるかもしれない。どうだろう。




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