ヨーロッパ〜日本往復日記

2001年から2003年まで二年の世界放浪の旅へ、それからどんどん価値観が変化していく様子をブログに書いています。

原発事業の大本山フランスでの脱原発アクション

今度、3月22日 バスティーユの近くのメゾンデアンサンブレという文化会館で、脱原発イベントをやります。


Maison des Ensembles 
3-5, rue dʼAligre • Paris 12区(Métro Ledru-Rollin, Gare de Lyon)


http://yosomononet.blog.fc2.com


今回は室内イベントで、主に映画を見、よそものネットフランスの私たちが集めた資料をお話し、質疑応答、生の民謡などの
催しをします。


そのなかで私は10分程度時間を頂きました。フランス語がまだ話せないので、会のリーダーがその場で通訳してくれることになりました。
あまり知られていないコルシカ島のを具体例に出してお話しします。スピーチする前にここで、頭の中を整理まとめたいので、公開します。訳をしやすいように言い回しが不自然なこともあります。ご了承くださいね。









はじめまして、私は埼玉からパリに移住してきました。埼玉は東京のベッドタウンでフクシマダイイチから200キロ圏内です。
地域の汚染度は6000ベクレル 南西フランス、イタリアに近いところと同程度です。

車で30分の所にホットスポット90万ベクレルのところがあります。チェルノブイリでは第二避難区域 義務的移住地域です。
でも人々は普通に暮らしています。



爆発当時はドイツに居て、1ヶ月後帰国家族に会い、そのあと西日本に避難した経験があります。私は自主避難者でした。

帰国当初日本のごまかそうとする国やマスメディアの対応に驚きました。



それから、どんどん、真実を知りたいと、自分で調べるようになりました。既に避難した人たちとの交流の会やイベントに足を運びました。
お母さんと子供達だけという自主避難者たちに、ほんとうにたくさん会いました。旦那さんの了承を得ない避難も多く、お母さん達はご自分の母親から支援を受けて避難という人がたくさん居ました。

中には母子だけで、完全に引っ越し、移住したケースもあります。旦那さんの理解が得られなかったからです。彼女のお父さんの援助でアパートを購入できたので、移住できました。


私も沢山の人に助け無しには避難出来ませんでした。


避難中に、あるIT会社の社長さんとお会いしました。彼は爆発する前に既に危ないという情報を友人の政治家から電話で連絡が
あり、フクシマから1000キロ以上はなれた地域に家族と一緒に避難中でした。

上の人は安全な所にいるんだど、思い知りました。

30年間原発反対をしている島にも行き、その内情をしりました。

原発事業というのはウソだらけの事業と莫大なお金がからむという事を知りました。

調べれば調べるほど、ウソがどんどん出てくる。そのウソや隠れた事実はれはとても膨大なもので、

なかなか真実までたどり着きません。真実はその被害に遭っている人までたどり着かないとなかなか分からないのです。





私は埼玉にいる家族の心配をいつもしています。最近まで家族に被害はあまり無いのだろうと思っていました。私の両親は70歳近く、姉は42歳、子供は居いからです。

でも、その考えは、間違っていました。



コルシカ島へ行きました。フランスでも有名なチェルノブイリに汚染された島です。

皆さん、このコルシカ島の人々がどれくらいの割合で、現在病気にかかっているか想像してみてください。



10%? 20%?

今はっきりしたことは分かっていなく、イタリアのプロジェクトでイタリアの教授が中心になって調べています。
今年の8月にその調査の報告がされる予定です。フランスの機関ではありません。




私は真実を一つだけ知っています。彼の家族の事です。




私の彼氏はコルシカ島出身です。汚染度は平均、10000ベクレル、最高32000ベクレルです。

チェルノブイリと比較すると、危険区域には入っていません。


その家族4人全員、病気にかかっています。それも今さら関連はできませんが、チェルノブイリの被害である可能性は高いものです。

まず、お母さん現在62歳の10年前から甲状腺が機能しなくなり、毎日2回必ず薬を飲んでいます。
義理のお義父さんは、20年前から、重い皮膚アレルギーが発生して、皮膚を出した服は着れません。
いろんな薬や治療を試して、今は毎週2回注射を打っています。腕を見せてもらいましたが、見せたくない気持ちがわかります。



妹は35才は、今年子宮摘出手術予定です。一人目の子供は3ヶ月早い超早産でした。その後、3度子宮周辺の手術をしています。
今現在、手術の後遺症で排便は一人では出来ません。
38歳の彼は10年前から重い耳鳴りがあります。映画館で映画を見ているときでも、耳鳴りが聞こえるくらいだそうです。


筋肉が並を打つほどの強い痙攣を良く起こします。


どれも、ベラルーシで増えた病気と同じです。


4人が全員病気にかかっている。彼の友人の母親は60歳でガンで亡くなりました。
妹の友人も既に子宮摘出手術をすでにしています。
それから、母親の友人達も甲状腺機能障害で何人か薬を飲んでいます。


彼のお母さんが笑顔で言いました。薬さえ飲めば、普通の生活が送れるから大丈夫。笑顔で言いました。

それを聞いて私はこころが痛みました。


みんな自分の病気の事を細かく話したいでしょうか。コルシカ島の人々は高い割合で病気になっていると皆知っていますが、
島の人ですら、どれほどのものか知りません。



フランスでなんどか、小規模な放射能漏れのニュース知りました。

皆さん、ニュースが言うように本当に健康被害が無い程度だと、信じれますか。



フランスは地震がほとんど無いから安全だと信じますか。


セシウム137の半減期は30年。

これからセシウム137は300年かけて、ゼロに近づいて行きます。





フランス放射線防護原子力安全研究所(IRSN)というところが
原発一基が事故が起こったら、という試算をしました。ちなみに、フクシマは4基爆発しました。
4300億(53兆円)ユーロの被害額

事故による難民数を約10万人、除染費用を1100億ユーロ(13.6兆円)と指摘しました。



フランスの原発は世界で重要な位置を占めています。日本もたくさんフランスから技術支援を受けています。もしフランスが脱原発になったらどれくらい影響があるとおもいますか。




想像してみて下さい。

もしフランスが脱原発に傾いたら、世界中のに与える影響を想像してみて下さい。





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