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彼の夏のバケーション、8月中は忙しくて、長期で取れない為 一週間だけとって、
カヤック&キャンピングに行きました〜、この話は又後で。
その後9月にまた2〜3週間のバケーションにコルシカ島(彼の実家)へ行きます。
去年の夏は彼のプロジェクト(新しいアニメ番組)がなかなか始まらなかったのと、始まっても一ヶ月で打ち切り。なので合計4ヶ月ほどのなが〜い夏休み&冬休みを取らざるを得ない状況でした。
待っている間は気が気じゃなかったよ〜〜、やっぱり仕事をちゃんとしているのと、していないのではね。。。。
アニメ会社と言えども、アーティストの仕事は得てして不安定。その分、政府がしっかりサポートしてくれる。
働かない間の給料は会社持ちじゃなくて、国が給料の8割保証支払ってくれる。これはアーティストとして認定された特権。
アーティストとして認定されるには、一年間に決められた時間数以上、その分野で働かないといけない。
私の彼の場合、一年に5ヶ月以上働けば、アニメ分野のアーティストとして働いたという認定になる。
でも2年間それ以下だったら、認定を剥奪される。。。
ミュージシャンや俳優業はなかなか大変らしい。たとえば、劇やコンサートでその働いた時間をカウントするので、なかなか大変。だって劇やコンサートって1時間とか2時間程度でしょ。
週に一度コンサートしても、週に働いた時間が4時間。
追加する点は、それもその認定時間チケット発行してくれる場所でのコンサート開催が必要。
それで、各分野で決められた認定時間数を超えないといけない。
認定時間チケットが出来る場所って言うのは、認定チケットを発行する分、会場を仕切る人が(バーなりライブ会場だったり)
国にちゃんと税金を払わないといけないから、
もぐりのコンサート、というかアンダーグランドコンサートでは認定されないんだね。
だから、音楽だけで食っている訳ではない半プロのミュージシャン(国からの保証で食べている)でも、
最低限の公での場所でのコンサート開催が必須。
なるほど〜〜
だからか〜〜〜、ベルリンとパリの違いは。
ちょっと前のベルリンは、アンダーグランド的なクラブやコンサートがたくさんあった。
アンダーグランドというのは、国に税金を払っていないパーティー。っていうのが、ぶっちゃけなんだ。
もちろん、ベルリンのアーティストだって、アートだけで食べて行くのは大変で、国からの保証で食べている人が多い。
でもフランスと違って、そんな認定時間なんていうものは無い、国からの支給金額は安いが、最低600ユーロほど保証されている、それも何年でも、10年でも、20年でもね。。。。
その国からの保証と、ライブをやって、もらうお金が200ユーロぐらいあったら、月800ユーロでベルリンではなんとか食べて行ける。
当時は物価も安かったし、
だから、たっくさん、いろんなレベルのいろんな種類のアーティストがいたんだな。
(自称アーティストも多い)
ベルリンでDJしてもらう一晩の最低ラインのお金は50ユーロほど(2005年前後の話ね)だって聞いたことがある。
それは、アンダーグランドなパーティーでもお金はもらえる。
まあ、何もしてない無職のアーティスト(まあタダの無職で何もしていない人とも言えるが、アーティストらしい)も居る、そういう人は月600ユーロで何年も生活している。
生活は苦しい。でも自由人(?)として生活している。
まあ、こういう人たちは、いくら自由人と歌ってはいても、実際の心の中は凄く大変な思いをしている。のを私は知っている。。。
職業ミュージシャンがフランスには結構多い、それはライブでそんなに稼げなくても、この認定時間数、ライブをこなせば、
国からの保証1200ユーロ~(物価の高いパリは? これは南フランスのケース。。)が国から支給される。
でも認定される場所でやんないといけないんだからね〜、結局は大衆受けのするモノが多くなる感があるよ。
それが、パリとベルリンのアーティストの違いなんだな〜〜。
日本とは全く違うよね。
私の友人の旦那さんが、ノイズミュージシャンでこのミュージシャンとしての国からの認定があると言っていた。
ノイズミュージシャンが一定のライブ数それもちゃんとしたハコ(ちゃんと税金払っているライブ会場の事)で、こなすのって結構大変だよね。
だって、ノイズ自体の需要が少ないからさ。
でも彼は、この国の保証があるから、音楽一本で生活している。音楽しか作っていない。結構羨ましいよね。
それで、実は家族一家を支えている〜〜〜〜(子供も居る)
日本じゃ、ノイズミュージシャンが、音楽だけで一家を支えるなんて無理、無理だよ〜〜〜。実は凄い!
話は、どんどんそれたが、
それで、私の彼は新しいプロジェクトに加わり、ようやく2月から働き始め、
それで、今年は夏休みは無いだろうと思っていたけど、その辺は臨機応変な会社&社会保証システム
忙しいけど、1週間は休みが取れて、その一週間分の給料は、別に会社の有給休暇とかじゃ無くて(契約社員のフリーランサーのような扱い)
一週間分、国が彼の休みの分の給料を払ってくれるって言う事。。。。
それで、9月の遅い本夏休み2〜3週間の間も国の保証で給料が頂ける。
だから、実は会社としては、日本のバイトの様に、完全時給制なんだけど、(でもプロデューサーを始め皆同じ条件)
その分、国が保証してくれて、休みが安心して取れるのです。
だから、フランスのアニメーター達は、ちゃんとした給料で、人並みに生活が出来る。(日本のアニメーターの給料は年収100万円程度)
フランスのアーティスト保証制度、万歳!
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