ブログのデザイン変えてみました。７年間ほとんど同じデザインでしたが、
ちょっと様子見です。
皆さん、シリア紛争をご存知でしょうか。２年も紛争が続き、今米国が軍事介入秒読み段階にかかっています。
語学学校で知り合った友達に、シリア出身の子がいます。
子といっても、２５歳で、それまでアレッポ大学で研究員をしていた優秀な人なのです。
シリア戦争が泥沼化するにつれ、国外へ出国、ドイツへ実は行きたかったらしいですが、
フランス政府が受け入れビザを発給してくれたとのこと。
そして、ソルボンヌ大学の大学院入学も認められ、（その子はフランス語は出来ませんが、それまでの実績と、
アレッポ大学の教授の推薦があり、入学を認められました。）
フランスはこういう所は、人道的だと思います。
彼女は恵まれた一人と思われるかもしれません。
しかし、戦争を逃れてやって来た彼女、いろんな事情がありました。
彼女自身、個人所有の家もあり、彼氏も国に居たらしいですが、その人とも別れ、家を捨て、専門の考古学の職も離れ、２年前より１０分の１の国際価値になってしまったシリア貨幣をユーロに換金し、パリにやって来ました。
（私が思うに、彼氏は大学の教授なので、国を離れられなく、彼女を出国させる為に、別れたのだと思います。）
現在、シリアからたくさんの移民がフランスにやって来ています。そんな理由もあって、日本人が語学学生ビザも取れないのでしょうかね。
ビザ問題はいろいろな国策が絡んでいますから、自分だけの問題ではありません。
私のクラス 約１５人の中に３人ものシリア人が居ました。
彼女が言うには、この紛争は本当に意味の無い戦争だと言っています。
独立や自由の為でも何でもない、ただ大国の思惑に巻き込まれ、
大国から武器を受け取り、周辺の国々からも、紛争を起こす人々が集まっている事。
そして大勢のシリアの市民が犠牲に成っている。（現在１０万人以上が亡くなり、数百万人が国外に避難しているとニュースで読みました。）
それから、これから、シリアは二つの国に分断されそうだという事。
シリアに居る人たちは、何が原因なのか解っているのですね。
このビデオを見ると、一番根底の理由が語られています。
この番組はデモクラシーNOW！という、世界的に有名なアメリカの社会派市民番組です。主に番組制作は視聴者の寄付
によってまかなわれているため、企業からの操作も受けず、ジャーナリストらの情熱、良心で制作されています。
どうして中東にこんなにも戦争が多いのか、元陸軍大将からの内部告発です。
私たちに何が出来るかということで、とりあえず、今彼女は部屋探しをしているので、一緒に手伝ってあげました。
現在、彼女の姉家族が、幸運にも１０年以上前からパリに住んでいて、その姉の子供と同じ部屋で居候住まいをしています。
１０月からソルボンヌに通うのですが、いままで５ヶ月も子供と一緒の部屋で、パリの狭いアパート暮らしは、それまで自宅で一人暮らしを
していた彼女には窮屈で、辛いとのこと。なるべく早く家を出たいという切なる願い。
貯金も底をつき始めているので、仕事も見つけないといけないという
相談にのりました。
フランス語もまま成らない彼女がどうやって、パリで独立していくか、私には？？なので私の彼に相談。
それなら大学付属の学生寮が激安であるかもと、大学の学生相談室へ彼と彼女と３人で一緒に行ってみました。
学生寮と言えどもパリは激戦地区で、家賃も500ユーロ前後と高く、厳しいとの話。
それならと、お年寄りの住むアパートに、同居で個室、家賃がタダの代わりに、たまに話し相手やスーパーへ買い物へ行くという
ものを見つけました。
少しフランス語の練習にも成るし、家賃がタダなら、簡単なアルバイト程度でも
パリで暮らして行けるかもということになり、すこし、彼女の独立の一歩になりそうです。
私的には、姉の所の方が良いかなと思うのですが、それでも少しでも独立の方向へ進んで行きたいとの事。
AU pair (住み込み型ベビーシッター)よりも、仕事量も少なく、自分の時間を確保できそうな感じです。
なんとか、ソルボンヌ大学で実績を積んで、またアレッポ大学へ戻りたいと話していました。
逆境の中で、それでも自分の道を切り開こうとしている彼女、凄いですね。
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