ヨーロッパ〜日本往復日記

2001年から2003年まで二年の世界放浪の旅へ、それからどんどん価値観が変化していく様子をブログに書いています。

世界情勢と共に生きる1

人質事件が最悪の結果になってしまいました。
安倍政権になってから、さらに日本の政治の方向が、その不穏な世界情勢の真っ只中へ、日本中、そして
日本人を引きずり込むかの様に動いている事に深い憤りを感じます。


こんな時だからこそ私たちは冷静に判断し、負の連鎖を断ち切って行くような心構えでないといけないと思います。

イスラム国の人質事件は、イスラム国の力を見せつけ、世界を震撼させる為の手です。


イスラム国が始まった元は、米国が執拗に仕掛けてきた中東での長く続く戦争です。(もちろん石油の為)




米国はイラクでの戦争を始め、民主化介入と称して、戦争を仕掛け、武器を売り、たくさんの民間人を巻き込んでいます。

そして長い間続く戦争が中東の情勢を泥沼化して、こういったテロを生んでしまいました。




そして現在イスラム国は自分の領土を広げ、シリアやイランの石油を我が物にしています。
一説では現在一日に3億円分の利益をこの石油から得ています。
(ここでもジハード聖戦と言いながら結局はオイルマネーなんでしょうね)






現在の安倍政権は、間違った世界の大国の座(石油などの権利、軍事の拡大や権力の乱用)に固執するかの様に、この中東の混乱の中に片足を踏み入れ、自爆してしまった。


フランスなどは、イスラム国に対抗するシリアにある組織(イスラム国にもアサド政権にも対する)に武器提供をしたのですが、それが全てイスラム国へ渡っているというお祖末な
結果に。。。









今回世界情勢と共に生きる1と題したのは、

自分とはまるで関係ないと思っていた世界で起こっている不穏な動きの中で、
私たちに何が出来るのかということで、これから書いていきたいと思います。



私が昔住んでいたベルリン。その頃のベルリンの市民は私にいろんな事を教えてくれた気がします。

最近もこんなニュースを見ました。



皆さん、これを見て、ドイツの政府が凄いって思ってはいけません。

これもドイツの市民運動のおかげなんですよ。

あの手この手で、自分たちの住環境を守ろうとする市民。

その市民運動は身近な所から、国外の事まで範囲は広く、

例えば、G8サミットがドイツで開かれたときもね、日本みたいにG8開催国になった万歳じゃなくて、

G8はおかしい、どうして世界の事をたった8カ国が決めてしまうのかと反対運動で、10万人が動いたんですね。


まるで視点が違う。サミットが行われる度に行われていた大規模反対デモ。

そんな市民運動が功をそうして、現在G8、又はG7主脳国会議が行われる時に、G20も
開催されます。






市民活動は、政治の世界を監視する事、間違った方向への舵取りを制するのもです。







現在、安倍政権は日本を戦争ビジネスへの道へ進むよう、どんどん舵取りをしている。



今回の事件の発端となった安倍中東訪問、


安倍総理は日本の多数の企業幹部を引き連れて、イスラエル入りしました。皆さん、イスラエルが今直面している社会情勢をご存知でしょう。イスラム社会に囲まれたイスラエル。米国と深いパイプで繋がるイスラエル。ガザへの攻撃も記憶に新しいです。


イスラエルへの技術協力という事は軍事開発の手助けをする事にもなります。




そして安倍政権は既に11月には後藤さんが人質に取られている事も知っていたと告白している。



それがどういう事なのか。

原発事故の劇映画を作った太田 隆文監督の意見を紹介します。




イスラム国人質事件ー政府の反応。非常に危険なものを感じる。

今回の事件報道を見ていて、思い出す話がある。その昔、日本が戦争を始めたとき。アメリカ国民はその戦争への参加を支持していなかった。それが真珠湾で攻撃を受け、多くのアメリカ人が犠牲になったことで、怒りに燃え、参戦を支持してした。が、実はアメリカ側は奇襲を事前に知っていたと言われる。

主力空母を真珠湾から遠ざけて温存しておき、あえてアメリカ国民を犠牲にして、国民の怒りをかき立てるという作戦だったのだ。それに、まんまと国民は乗せられて「日本人は卑怯だ!」と参戦に賛成してしまった。政府は始めから参戦したくて、世論を操作したのである。

ベトナム戦争も同じ。アメリカの潜水艦が撃沈された。と報じられたが、それは事実ではなかった。が、そこからベトナム戦争に介入。死ななくてもいい国民が数多く犠牲になった。イラク戦争も同じ。

これが国が戦争を始めるときのパターンである。まず、自国民に犠牲を出す(攻撃を知っていても何もせず、あえて犠牲者を出す)。それを見た国民が激怒。感情的になり、「許せない!軍隊を送れ!」と参戦に賛同。結果、多くの国民が犠牲となり、儲かるのは軍事企業のみ。

どうも、同じパターンで戦争を始めようとしている人たちがいるのではないか?と疑ってしまう。「兵器を売って経済を立て直したい」という大臣もいる。戦争が始まれば好都合だろう。そして「悪いのは安倍ではない。テロリストだ!」という人も多い。真珠湾攻撃直後のアメリカ人も「悪いのは日本人だ!」と激怒して、戦争に賛同した。

今、集団的自衛権という、日本が海外で戦争ができる法律を進めようとする人たちがいる。今回の事件。非常に都合がいいのではないか? もちろん、一番悪いのはテロリストである。が、そのことも頭に入れて見つめないと、ここから日本が長い戦争に突入し、次は国内でテロが起こるということになるかもしれない。感情だけで判断してはいけない。戦争はいつも、こんな形でスタートするのだから。


上のコメントをした監督の映画

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