ヨーロッパ〜日本往復日記

2001年から2003年まで二年の世界放浪の旅へ、それからどんどん価値観が変化していく様子をブログに書いています。

WG ミットヴェボーナリン(シェアアパートとルームメイト)

今、22歳の女性と一つのフラットをシェアしています。
大体アパートの広さは80㎡強  25㎡の部屋が二つ、12㎡のキッチンと12㎡のバスルーム
廊下、の構成です。収納なし。

ベルリンのアパートの中でもこの12㎡のバスルームはめちゃ広ですが、その他はいたって普通。


彼女は大学生、生物や地理学を学んでいます。将来は南アメリカで環境調査などの仕事をしたいそうです。若いですがとてもしっかりした考えを持っています。

すでに10代の頃チリでボランティアなどをしながら10ヶ月ほど過ごした経験も有り、スペイン語
達者、英語も達者です。

そんな彼女の両親は元ヒッピーだと言っていました。子供の頃から旅行は親に連れられてよくしていたそうです。


ワルドドーフシューレ(直訳;森の村学校)と言われる私立の学校へ通ったそうです。
(日本ではシュタイナー教育として有名。私立と言っても親の収入によって値段が安くなる。そこは他のドイツの公立学校とは全く別なシステムをとっていまして、小〜高まで一貫教育も途中からでも入学できる。)




主に図工、音楽、遊びの授業が主でグループ生活に重きをおく学校があるそうです。彼女はそこへ通ったそうです。

たまにこの学校の噂をきますが、かなり特殊らしく、この学校へ行くと普通のドイツ人ではなくなると皆、その学校へ行った人行ってない人共に口をそろえて言います。
ドイツ社会へ浸透するのも難しくなるそうです。(本人談)


やはり、小さい頃の教育はとても人格形成に影響が有りますからね〜。

そういえば、今まで彼女以外にも2人この学校出身の人と一緒に住んだ事が有りますが、
二人とも工作がとても得意。よく何か部屋のものを手作りで作っていましたね。そして、物をシェアするという考えが他のドイツ人に比べてとても強い気がしましたね。
私は初めにこの2人とシェアすることに(ホント徹底しているので)なかなか慣れませんでしたが

もう今は大体勝手がわかっているので、私はもう何を買っても使われても、食べられても何も言わないのでとても関係がスムースです。


私も万が一ドイツで子供を教育する機会があったらこの学校へ子供を入れたいですね。
あんまり自分の子供がドイツ人ぽくなるもの嫌だし。オルタナティブに育てたいですし。


そしてやはり親が元ヒッピーだけあって子供時代はかなり自由に育ってきたみたいです。
親はなんでもやりたいことはやらせてくれたと言っていました。
たとえば10歳の誕生日のプレゼントにスカイダイビングがやりたいとリクエストしたり、
8年間乗馬をならったり、ピアノを習ったり、なんか羨ましい限りです。




ドイツでは、自主性を重んじるために子供の自由に育てる風潮がある。

自由に育つと自分の好きなことにとても集中できるらしいです。

知り合いの一人にとても、とっても変わっている感じの人がいるのですが、親からダメだと言われた事がないと言っていました。悪さをやっても、何をしても否定されない。
その親は二人とも心理学者で子供をそうやってわざと育てたそうです。

その特殊な育てられ方をした人は、協調性の”き”の文字もない感じがしましたけどね。めったな事に私は人を変だな〜て思わないのですが、その人は多分今まであった中で、あまり人間っぽい感じがしない人でしたね。

動物的に動いているといいうか、自分の欲望のままに生きている感じがして、とても不思議な人でした。

(追記、2017年7月 実はこの特殊な教育を受けた男性、途中までは良い感じでした。実は弁護士になって、貧しい人を助ける弁護を主にしていたらしいですが、30代の後半になり、精神を崩壊させて、廃人までは行かないまでも、家の中でこもり目に焦点があっていない状態に、奥さんも子供もいて、家族にも無反応とのこと。。。。)


全く関係ないですが、昔のチベットの映像です。とにかく見てください。