ヨーロッパ〜日本往復日記

2001年から2003年まで二年の世界放浪の旅へ、それからどんどん価値観が変化していく様子をブログに書いています。

色んな経験や知識の先の、自由っていいなぁ

世界には沢山酷い話がある。歴史的にもね。


インターネット世代には情報過多が精神的重荷になることだってある。


私は、放浪の旅をして、政治や世界情勢に敏感なベルリンで生活し、いろんな事を学んだと思う。
行った国に関しては、ニュースや映画や映像などで、もっと身近に感じる。

クルド人の友達、トルコやモロッコへの旅を通じ、ほとんど理解出来なかったイスラム世界もある程度理解し受け入れられる様になった。



ふとしたときに考える事が多々あった。



多くを知らないほうが、幸せなことだってある。子供が無邪気で居られるように。。。。
多くを知らない方が、自分の持っているものだけに集中ができる。広く浅くではなく、狭く深く。

何を何処まで知るべきか、どこから知らない方が良いのか?



はて、知る事とはなんぞや?と思いが巡る事が多々あった。


私が思う知識とは、ネットの情報じゃなくてすべて自分の目でみたり、経験からのものだって思う。やっぱりその方が自分の身にしみる。百聞は一見に如かずとはよくいったもの。


ひとそれぞれ経験が違うように、人生で重ねて来た知識も違う。
例えば竹の職人さん、竹を切って編んで、そんな人生だって素晴らしいって思う。




私にとってベルリンでの生活は特別だった。そして、結果的に戦争の爪痕を追うことになった東ヨーロッパの旅も、断片でも戦争を知るということで特別な経験だった。

歴史や政治に関してドイツは特別な国だから、
それはナチスドイツの歴史、ソ連からの武力鎮圧の経験、東西ドイツ分裂の爪痕やはっきり残っている。それに、チェルノブイリでも散々な目にドイツはあった。数々の辛酸をなめつづけてその経験者がまだ今の世代であり親の世代なんだよね。そしてすぐ水に流す事して終わりという事をしていない。



方や戦争を忘れ、アメリカに支配されている政治を知らないで、平和な感じで暮らす日本って本当に悪いのか?
その歪みはどこかに出ているだろうでも、

昔の人たちは過去にあった歴史なんてほどんどの人が知らなかっただろうし。




なにか、はっきりしなかった。



が、一連の原発関連の経験や知識が増えるにつれ、考え方が変わった。

原発事業は腐っている。




やっぱり、知らないじゃあ済まされない事実がありすぎる。
この知らない、知られない、一部しか知らないが利用されちゃうんだ。




そして、今回の衆議院選挙で戦後最低の投票率自民党が圧勝してね、

自民党の口車に乗ってしまって自民党に投票人たちがかなりいる事に心底がっかりした。

現在TPPを推し進めている自民党の選挙前のポスター。ウソだらけの国政

とうとうほとんど決まりかかっていた送電線分離法案まで、自民党は先送りしてしまった。
どの政党が政権を握っても日本は同じなんて、違う。特に自民党は醜い。





投票に行かなかった意思表示をしたくないひと、
自分で判断を下したくない人と、無知な人と、別に原発がそれほど深刻ではないと思っている人たちが、原発推進にまんまと丸め込まれちゃったという状況に心底がっかりした。





何を何処まで知るべきか。。。。十人十色の人生でも
一つ共通する世界で生きている私たち。





民主主義【自由という権利】
自由をきちんと機能させるには、知らなければならない事がある。
誰かに与えられた形だけの民主主義ではなく、
現実に実行されている民主主義(自由)にする為には、それ相応の知識と行動が一人一人に必要なんだって事に気づいた。





そうでない限り、誰かに支配され続けたままになってしまう。

要するに、民主主義は実は与えられるものじゃなく、自分でも行動しないと、民主主義の中で生きている訳ではないってこと。

それで、行動するには知識も必要なんだなってね。



この選挙は一つのチャンスだった。でもこの投票率じゃあ棒に振ったってことになる。
もちろん日本の選挙制度にも問題はあるけどね。



前回の韓国大統領選挙のキャッチフレーズで、

【民主主義の花は選挙です】

というのがあった。


うお〜〜、韓国は政治に対する意識が高く71.2%と投票率も高い。
韓国だって、歴史的に辛い思いをした時代が長い。





方や日本の衆議院選挙は戦後最低の投票率って、



その方が楽?  いやいや、これは無知だからに他ならない。

だって、私だって昔はそんな大切な事だなんて大して知りもせず、選挙放棄していたからね。














だから、その民主主義の実現の為には、まずはじめは知識が必要で、自分の国がどうこの世界で、生きているのか、
自分の生活に関わるものの知識、人間の数限りなくつづく戦争の歴史、一番最近の第二次世界大戦の事は最低限知るべきだって事に、今のところ結論づいた。




う〜ん、私が産まれたときには既に民主主義でそれは当たり前って事で生活していたんだけど、
この福島原発の事でそれが違うって事に気づかされてね。


やっぱり、なにかきっかけが無いと、自分を含めて解らないんだよ。












無知のままでいる事は、犠牲になる可能性があるっていうことなんだと。


無知のままは自分の力が及ばないってことにもなるんじゃないか。



たとえば、こんな簡単なたとえ話も共通することがあるんじゃ?
知らない街に来て、何をするにもどこへ行ったらさっぱり解らない=不自由
ということから、その街に来てから、時が経つに連れ、いろいろ知って自分で出来ることを見つけ、行動を広げ、自由を感じていく。







知るべき事から、民主主義なんて話は飛んだけど、
昨日も書いたけど、この原発第二次世界大戦の共通点をすご〜く感じるんだ。


あのとき本当の事を知らされない国民は多大なる犠牲を払った。

あのときは民主主義なんかじゃなくて、軍が日本を支配していたということがはっきりしているけどね。







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