facebookで廻って来たものを皆さんに紹介します。
原子炉は、発電のためではない
(以下、小出裕章氏のお話、やや要約)
出典+写真http://www.kaze-to-hikari.com/2013/03/post-9.html
続きあり
みなさんは、原子炉は発電のための道具だと思われているかもしれませんが、日本が原子力をはじめたのは原爆をつくるためにプルトニウムが欲しかったからです。
イギリス、フランスに使用済み燃料の再処理を委託して取り出したプルトニウムは45トン、長崎型原爆の4000発分です。ただ、これは核分裂性が70%で、小ぶりのミサイルに載るようなものはできない。これでは、軍事的価値が下がります。
90%以上にするには高速増殖炉がほしい。だから、もんじゅは絶対にあきらめないのです。一度でも動かすことができれば、98%という濃度ができます。
1977年、米国大統領カーターは、核兵器の拡散防止をしなくてはいけないということで、米国の原子力発電所の使用済み燃料の再処理をしない、だから他国でもするな、という政策を打ち出そうとしました。
ところが、日本はとにかく再処理をやりたい、と言って東海村の再処理施設の稼働について、米国とかなりきわどい争いをしました。最終的には、日本ならいいだろう、と許しました。日本はアメリカの属国だからです。
米国は原爆をつくるために原子炉を山ほどつくって、ところが今度は重荷になってきた、そこで今度は技術を海外に売って金儲けをしたくなった。日本なら中国に対する牽制にもなるし、さらに日本がアジアへ販売すると米国にはパテントビジネス(特許権)で金が入るのです。
多数の小出先生の著書の中でも、特にアメリカの軍事目的である原子力政策と戦後日本との関わりについて正面から論じられたもの。原子炉とは何か、再処理とは何かを、発電ばかりから議論しがちな私たちに、明快に軍事目的と技術的に論証している。原発問題には必須の一冊。
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