ヨーロッパ〜日本往復日記

2001年から2003年まで二年の世界放浪の旅へ、それからどんどん価値観が変化していく様子をブログに書いています。

モロッコへの旅からアラブ系の国々を考える

今回はちょっと社会情勢を原発問題から抜けて、
アラブ世界について。はて、なんでアラブ世界?
それはね、日本ではかなり遠くに感じて、あまり意識されていない世界なんだろうなと、
世界情勢と云うと、日本と貿易の繋がりが深い米国や中国、そしてヨーロッパ、アジアそんな感じ。

まあ、なんだかんだ言っても、モロッコの旅がすごく印象的だったことが一番かな。














私たちの日常から得る記事ではアラブ世界は混乱しているように思え、ごく一部を除き、まだまだ発展途上国で、戦争も多いし、難民も移民も多いように思える。(実際に多いけど、それが全てではない。もちろん!)




でもね、モロッコは行ってみると、想像より遥かに都市部では開発が進んでいた。
他のアラブ社会もそうなんだろうと想像する。アラブ首長国連邦の首都ドバイの発展などは皆も知っているよね。



アラビア語を操る国は幅広い。

アラブ首長国連邦 - アルジェリア民主人民共和国 - イエメン共和国 - イスラエル国 - イラク共和国 - エジプト・アラブ共和国 - エリトリア国 - オマーン国 - カタール国 - クウェート国 -コモロ連合- サウジアラビア王国 - ジブチ共和国 - シリア・アラブ共和国 - スーダン共和国 - ソマリア - チャド共和国 - チュニジア共和国 - バーレーン王国 - パレスチナ自治区 - モーリタニア・イスラム共和国 - モロッコ王国 - ヨルダン・ハシミテ王国 - リビア共和国 - レバノン共和国


こう見るとやっぱり情勢が不安定な国も多い。
アメリカは石油の利権だけではなく、アラブ世界(イスラム)の発展を遅らせる為に、戦争を仕掛け、武器を売っているのだと思う。




ロッコの山の伝統的な生活をしている人でさえ、アメリカの罪を知っているんだよ。イスラムの国々の戦争をアメリカに仕掛けられた戦争だとちゃんと認識している。これって凄い事だとおもう。



それは、今テレビはサテライトで、山に居てもちゃんと世界情勢が見える。
このアラビア語の人々は同じ言語で同じテレビ番組を共有することが多いから、各国の
情勢がちゃんと山まで伝わるんだ。



インターネットの情報でかなり世界は繋がったが、やはりまだテレビの情報は相当強い。

見ている人の絶対数がまるで違う。それは、この原発問題で痛感した。



この同じ宗教な上、同じ言葉というのは、本当に強い繋がりだよね。
テレビを通じ、同じ情報まで共有している。



このイスラムの伝統と経済発展のなかで、子供達は沢山産まれている。



そして、特に世界中に散らばっているアラブ系+イスラム系の移民たちは、どんどん
繋がって行くだろうと思う。(ちなみにトルコはイスラム系だけど、アラブ人ではない、その辺はいろいろ混ざっているので、厳密にはここでは書かない)


ヨーロッパを見てもアラブ系の移民の人の数は半端じゃないよ。それに、どんどんヨーロッパで子供を産んで、数もどんどん増えている。



中国人が、中華思想で、世界中から中国と繋がるのと同じように、はたまたそれ以上だと思う。





今はまだ、戦争や内紛のせいで、アラブ世界が台頭するのはまだ時間がかかるかもしれないけど、

明けない夜は無いように、このままでは無いと思う。






私はそれを日本人が恐れる必要は無いと感じる。


記事に出てくるのは、本当にごくごく一部のイスラム原理主義という極端な勢力なんだ。
ただ、あまりに激しい動きをしているので、その数も多いのかと思われるけど、
それは違う。それは、エジプトに実際住んでいた友人も話している。


ヨーロッパだって、何万人というアラブ人でイスラム原理主義の人はほんの少し。
ただ、何か事件を起こしてニュースになって出て来てしまうんだ。





実際のところ、大部分のイスラムの人々は平和を求めている。



アラブ系の人々は親日家が多い。

そして、彼らの敵は米国だと思っている。


地理的にも、アラブ諸国と米国は大西洋を隔て、日本はまるで反対側。



偏った覇権社会(現在は米国)は、世界に安定をもたらすと、どこかで読んだが、そんな事は無いと思う。







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