ヨーロッパ〜日本往復日記

2001年から2003年まで二年の世界放浪の旅へ、それからどんどん価値観が変化していく様子をブログに書いています。

はて、人生とは

最近、フランス人風の愚痴が移ってきてそれをブログに書いていたような気がする。。。。


ハッと思い何となく、建設的なブログを書いてみようかなっと。



人生の半分を超え、最近、思うことは、


子供のいない人生というものに向き合っていくことになるんだなあって事。





自分のこうなるのかな?と頭の中で描く人生というものに、今までなったためしが全くもって無いので、

その時、その時の状況を受け入れるしか無いのね。







何で若い時はあんなに思い込みが激しかったのだろうと、振り返って思う事ってあるでしょ?


5年くらい前の心境を何となく思い出すと、実は若い頃もその時もホント何であんな事を思い込んでいたんだろう?????と思う事がある。






結局自分は平凡な人間なんだって思うのは、ゴーイングマイウェイと思いつつも

やっぱりその時、その時でそれまで教育されてきた国や地域などに

影響されていたり、住んでいる地域や出会った人にかなり影響を受ける。


日本にいる時は日本のコモンセンスの中で生きて、


ベルリンにいる時は日本の文化を引きずりつつも、ベルリンのコモンセンスの中で生きて、


パリにいる時は日本の文化やベルリンに影響された考えを引きずって



またパリのコモンセンスに影響されて生きている。




そういうコモンセンスって本当に時代や年齢や国や地域で違っていて、

その地域が何世紀も引きずってきた歴史とも切り離せない。

 




起きてしまった歴史ってもう変わらないし、そんな過去に自分一人で太刀打ちしたってね。

そういう自分の力の及ばないものっていうものに、自分を縛り付けてしまうのは


本当に勿体無いと思うようになってきた。




 

 

 

 

 

 

そして、何か自分で自分の能力を抑えてしまう殻が出来てしまったような感覚があるときに旅に出てみると、

 

全く違うコモンセンスに触れて、

 

全く違う人間の営みに触れて、


そういう殻のようなものが、自然にパーーンと砕けてしまう感覚に陥る事がある。

何度か経験した。


まあ、だから、旅が好きなんだよね。




まあ、でも旅をしたからって自分の人生が180度変わるわけでは無い。


結局私は私だしね。


ただ、何かや誰かのコモンセンスに囚われてしまった場合、

旅がそこから抜け出すお手伝いをしてくれるって感じかな。




それで、また自分の人生を紡いでいくのに、ああしようか?こうしようか?


自分の頭で考えて、その方向に進むように、何となく舵をとる。



もちろん、自分でコントロール出来る部分と出来ない部分があって、

自分のモチベーションだって、何がきっかけになるか分からない。





この秋、タイとマレーシアに2ヶ月行ったって書いたよね。

2ヶ月の間に、バンコクーコパンガン ーペナン島チェンマイーパイと比較的のんびり動いていて。


マレーシアのペナン島って所に行った時、なんか私の趣味じゃ無いし、つまらない感じの場所だな〜〜〜って、ショッピングセンターがすごいしさ。

思ったよりもず〜〜と発展していて。





でも実はそのマレーシアとペナン島のたったの10日間の滞在のおかげで、フランスに帰ってきたときに、本当にこの複雑なパリの民族問題とか


あまり気にならなくなった。


マレーシアも民族問題がすごい国なんだよね。ペナン島なんか中華系とマレー系それからインド系って


ぱ〜〜〜っきり別れているの。



だって母語が違うんだから、別れたってしょうがないよね。昔大英帝国に支配されていた関係で、ペナンの共通語は英語でね。


もちろん皆マレー語も習うんだけど、上級のビジネスとかさやっぱり共通語は英語になるの。


みんながみんな英語流暢なわけでも無い。



そして、シンガポールは昔マレーシアで、これ以上の中華系の影響の拡大を抑えるために、

60年代に議会でシンガポールはマレーシアから追放されたんだってさ。



そいういうのを読んで、まあそのペナン島で色々感じる事があってね。



それで、フランスに戻ってきたときに、何かそういう民族問題に対しての考えが

変わったのね。


でも別にマレーシアでそんな事学びたかった訳じゃあないよ。本当に流れだね。




人生って面白いね。全く予期しなかった事が起きでそれで持ってどんどん変化していく。


それは誰にでもそう。




そういう人生の変化の流れっていうのを、感じながら生きていくって何か人生の醍醐味だって感じるのです。




まあ、そういう自分の人生のうねりを作っていくのも良いよね。