ヨーロッパ〜日本往復日記

2001年から2003年まで二年の世界放浪の旅へ、それからどんどん価値観が変化していく様子をブログに書いています。

グローバリゼーションに反対する世界の動き

日本には余り浸透していない考え・アンチグローバリゼーション。

日本ではグローバリゼーションと聞くとプラスのイメージを思い浮かべる人が多いのでは?


これはヨーロッパで政治的・環境問題などに興味がある人には浸透している考え方です。

アンチグローバリゼーションは、
果たして今のグローバリゼーションの実際の姿はどうなんでしょうか?
グローバルと言っても実は大国、主にアメリカのスタイルを世界全体に浸透させているに過ぎない。
それは良くないですよー
と言う考え方です。

60年代から比べると、現在は大国の先進国と発展途上国との収入の差は激しくなるばかり、
だってそうです。発展途上国で生産したものを現地の人々が利益を得るのではなく先進国の
企業が莫大な利益を得る。

そしてグローバル企業が発展途上国現地工場などで働く人々がどういう精神的打撃を与えられているか
文化的な側面を破壊しているか。
考えた事有るでしょうか。


たとえば、発展途上国の農村に工場が出来ました。
そこで地元の女性が働き始めます。彼女は働き始めてから、資本主義の矛盾の部分を 感じ取ります。
こんなに、たくさん労働させられて、潤うのは、自分でも、その国でもなく、請負先の会社と国。

(特に発展途上国からぎりぎりの低賃金で搾取し、
多大な利益を上げている企業の代表は皆さんご存知のスターバックスです)

でもそこで働くにはその世界に順応しなければいけません。
家にもどり、また今までの農村の女性のスタイルに戻る。
二つの異なる価値観の狭間で苦悩する。でもお金が必要。お金ができれば、生活が豊かになる。でも今までそこには無かったものでも
生活できていたはずです。

豊かな生活とは何でしょうか?


一日何時間も過酷な労働をして、テレビを買った。テレビを買ったらソコにはもっと豪華な世界(?)が写っている。


アフリカやアジアの農村の人々、そこで根ざしたさまざまな生活スタイルがあります。
価値観、そこで育った善悪の判断。それを先進国がこれが素敵な生活なんだよって提示するのは
間違っている。


グローバリゼーションはお金という人間が一番困惑してしまう力の元、
人々の地域に密着した生活や考え方、文化に、打撃を入れます。
あえて強く言えば現代型、植民地と言っても過言ではありません。


数回前のG8デモは主にそういう考え方に賛同した人々のデモでした。
その他、環境問題なども含め

たった8カ国が、世界全体の事を決めていいのだろうか?特にアンチブッシュの人々が多く参加していましたね。

このデモは本当に熱意がありましたね〜。約10万人近くの人々がドイツだけではなく
ヨーロッパ各地からきていました。


その前のフランスでは反G8の30万人のデモをする人が集まりました。

こういう報道って日本ではしないですよね。


先進国として知っておくべき、情報は流されず、おかしいですね。