今回は、内容が全く私と畑違いなんですが、
現在の彼がフランスアニメの制作会社で働いている。それが、あまりの日本の働き方と異なるので、それってなんなんだろ〜〜って、ね。
彼の周りにはプロなオタクたちがたくさんいるし、プロじゃないオタク仲間も
いるので、私の彼の周りには日本漫画&日本アニメが超好きな人しかいない。。。。
フランスに今回来るまで、こんなに凄いとは思いもよりませんでした。彼が特別なのとばかり。
このアニメファンだけではなく、フランス全体に日本に対する憧れの眼差しを感じる。
フランスのアニメのレベルは日本より大分下で、
彼いわく、才能のある人は沢山居るが、予算の為にレベルを下げざるを得ないらしい。基本的な物はフランスで作るが、ストーリーボードなどを細かく設定して、後はアジアの安い制作会社に全て外注にだす。この韓国に対するギャラは最低価格で外注に出すから、クオリティが上がる分けない。と豪語する。
じゃあ、どれくらいの予算でつくっているの?と聞いてみると、
日本のアニメの倍以上で作っている。
週一回の30分アニメ番組の制作費は大体年間8億から10億円ぐらいでつくられ。
(8百万ユーロ)
私は日本アニメの予算はまるで検討がつかないが、彼は日本のアニメは超低予算で、クオリティの高さがハンパじゃないと言っていた。
その分、フランスチームのアニメで働く人々の一日の給料は悪くない。
でも、待機も多くて。。。。。契約は1ヶ月や二週間ごとだったりするけど。。。
中には、仕事が引っ切り無しに入って安定している人もいる。
最近、彼のボス(ストーリーボードの責任者)の家に遊びに行った。
奥さん、旦那さんともアニメの制作会社で働いている。
パリ市内中心部から電車で20分の郊外(といってもほとんどパリ)
に相当大きな家を持っている。
はーーーーーーーーー。
これがフランス人の家だよね〜〜。パリのアパート事情は酷く、東京並み。
食堂兼居間はだいたい30帖はあるだろうか、ベルリンにもひけを取らない大きさ。一階にはテレビ&ゲーム部屋なるものが存在し、大体15帖はある。
1、2階は同じ大きさなので推定家の大きさ200平米以上。
(実はこれ親の遺産もあって、購入したとの後談そうだよね。。。。)
う〜〜ん、これは給料が良いんだろうな。まあ完全な平等なダブルインカムだし。
パリ市内のアパートは東京とほとんど家賃や購入価格は同じ。億ションも良く見かける。
奥さんは、プロジェクトの責任者として働いていた。
いたというのは一つのアニメ作品が終了すると、次のプロジェクトが始まるまで大体3〜4ヶ月の休みになるんだ。
アニメに関わる人はだいたいみんな同じらしい。
その休みの間は給料は制作会社から支給はされないが、
社会保障として、アニメのストーリーボードチェックでもアーティストの部類に入り
手厚い保護がある。そしてその働いていない期間は大体手取りで給料の8割を国から頂く。
その形態は、このボスも、奥さんも私の彼も同様。
彼は契約社員のようなもので、ボーナスは無いが、普段11時から7時まで働いて、年4ヶ月の休みがあり、その間も国から2000ユーロの社会保障を頂く。
(まあこの補償額もこの後どんどん低くなってくのだが、しょうがないね。)
ほほ〜〜、流石フランス。
でも、それでセル画とか大変な作業を全部仕上げるのがアジアの国で、メチャ安で働いているんだろうな〜。
それでクオリティが低いと愚痴っているのを見ると、
こういうのって、フランス社会なんだよね。って思う。
ここフランスはちゃんと働いて、遊んで、人生を楽しむのがいいそれが徹底している。
だから彼のプロ意識も高いし、家に戻ってもずっと絵を描いている。
女性も、働く意識が普通に男性と同じようにある。
でもその中で、フランス人がちゃんとバカンスが取れるように、そのまわりで外国人が沢山はたらいているって感じがするんだ。
追記 2018年6月17日
この後6年経ち、彼と一緒に過ごす間にフランスアニメ業界の内情を知る事となる。
その内容はこちら
http://d.hatena.ne.jp/halloo/20180614
167762