ちょっと今回は下世話な話ですが、異文化カップルにまつわるお金の話。まあ異文化と言っても、フランスとドイツのお話です。
「結婚後は金銭的に男性に頼るのが当たり前と考える普通の日本人女性」には結婚する相手は日本人男性か
かアジア系の男性、またはヨーロッパでは東ヨーロッパやイギリス、アイルランド、南イタリアなど家族観が保守的な地域やまたは両親が離婚していない家庭の真面目なタイプのお金持ち、またはあったかい家族が自分の夢という家族観が保守的な人がいいのではと、真剣に思いますよ。
家族観というのは、人としての教育の中で深く刻み込まれているのもので、表面的に変わっても、芯の部分は変わることは少ない。
と思いますよ。
言葉と同じようなものでしょうか。いくら外国語が達者になっても、母国語はそのままですからね。
そして言葉が時代とともに変化していくように、家族観もゆっくりと変化していく。
日本人男性は女性を判断する尺度に経済的な価値に重きを置いていませんからね。ドイツとフランスに長くいる私にとって
仕事している日本人男性は大概甲斐性がある!
パリは棲み分けがはっきりしている社会なので、男女共、自分と同程度の経済的ステータスを求めている感じがするのですよ。
もちろん人によってですがね。
暗黙の身分制度みたいなものでしょうか。。。。
そういえば、だいぶ昔の話ここに書いたことあるかな?
20年ほど前の90年代、フランス人バンカー(ソシエ◯ジェネラルのデイトレーダー)と3ヶ月ほどデートしていたことがあってね。。
日本人からしたらなんか鼻につく、数千マンの収入を金額を自慢して、彼のマンションの家賃までいうような人でした。
彼は30歳前後で、年収は三千万。家賃は会社持ちで五十万円、ラフォーレ原宿の隣の高級マンションに住んでいました。
仕事はただ1日に株を何万回も売ったり買ったりするいわゆるマネーゲーム系、私の苦手なというか、物凄い所得なんだろうけど、全然魅力を感じない部類の仕事です。
その時、好きだ好きだと言いながら、僕と君では住む世界が違うからとハッキリ言われたことがあった。。。。???
それが当たり前のことであるかのようにね。。
ドン引きでしたね。というか私はフランスの社会システムの事なんか全く知らないので、何が言いたいのかよくわからなかった。
そんなフランスの暗黙の身分制度のことなんて全く知らないので、寝耳に水でびっくりしたのですが、今思うと彼の言葉はフランス人の階級社会をバリバリ意識した人の言葉だったんだな〜ってね。
その当時、私は2年の放浪の旅から帰ってきて、昼間は日本語教師の養成校、夜は叔母さん経営のお店の手伝いをしていました。
それでね、フランスに来て知ったのですが、
男女ともに比較的収入が同等の相手を結婚相手として探している傾向にある事を知るのです。
私の体感からして、
ドイツはもっとフラットな社会ですが、男性も女性に経済的な支えを求めている。そう思いますよ。男女ともに家庭の大黒柱ですからねえ。
今の彼は何度も言いますが、コルシカ島という小さな、とても保守的な島で育っています。
0歳から4歳まではルーマニアのトランシルバニアという田舎で、大家族に囲まれて過ごし、
4歳から10歳までは南仏のマルセイユ。
なので彼はフランスのメンンタリティーの中では家族的な価値観は保守的な気がします。
彼の給料もそんなに高くないのに、私のパート並みの給料でも満足しているのは、やっぱり彼は根底に男が稼ぐのはしょうがないと思っているのかもしれません。
(その後の私の給料は上がるに連れて、もちろん私の負担額もどんどん増えていきました。まあ同等負担ではないのは、私の実家は父がかなり稼いでいて〜〜〜そういう価値観では育っていない。やっぱり男は働いてナンボの世界で育ったという事を機会があれば言っている。笑)
多国籍なバックグラウンドを持つフランス人多いです。家族的な価値観は本当に人それぞれ。
私のスペイン人の女友達(仮名マリオン)のフランス人の彼は全く容赦なし。
その彼31歳なのに、会社を経営していて、ものすごいやり手で、ものすごい給料が良いらしいですが、
同棲しているマリオンとは何から何まで全て折半、カフェ一杯もおごらないものすごいケチ男。
会うたびに、2人乗りのスポーツカー(ジェームスボンドと同じ型)を買っただの。BMWのバイクを買っただの、手作りの木の細工がしてあるスケートボードなど、超高級なものを私たちに見せてくる彼。。。
マリオンはまだ在パリ3年でハンディキャップを持つ子供の学校でフルタイムで働いていますが、給料が手取りでたったの1100ユーロ。
彼の物欲ぶりに彼女は呆れ顔。。。
あまりの彼のケチっぷり、信じられない状況に遭遇した事がありました。まあもともと彼は彼女にカフェもおごらないっていうのは知っていたのですがね。
私たちが一緒にディナーを食べているとき、マリオンが金銭的な理由でサイドディッシュのサラダだけしか頼んでいたかったのね。。。それでも最後の10セントまでキッチリ払わせる彼に、私が面と向かって、アジアでは男性が多く出すのは当たり前、それは男性の方が社会的に収入が多く、彼女に金銭的負担をさせないための
愛情表現の一つと言ったら、彼は黙り込んだ。
それでもその男は彼女の分は払わず、
後でマリオンに私たちのカップルは、大昔のメンタリティーで現在のヨーロッパはそうはいかないと言っていたらしいです。。。
彼は彼女にパクスのプロポーズをしたのですが、理由は税金が安くなるから。。。。唖然ですね。もちろん彼ぐらいの高給取りで、
独身者にはフランスはものすごい課税をするんですよ。彼女はもちろん断りました。
もちろんこんなドケチ男と結婚したら、先が思いやられます。。。彼女はもう36歳で彼と別れるかどうかずっうと悩んでいるんです。
大好きな彼でね、なかなか別れられないけど、あまりに忙しく、あまりにケチで、一緒にいて幸せじゃないんですよね。
彼ハンサムで身長もあって、カポエラをやっているので体格も良い。頭も良くてすでに経営者で。。。。
世間の常識からしたら、ものすごいハイスペックなんですけど、彼女には一銭も使わない。。。自分だけ良いもの食べて、
彼女は小さいサラダ1品。。。なんていうことでしょう。。。
金銭的な理由で離婚した日仏カップルもいます。
二人は10年以上前、カンボジアのアンコールワットのボランティア活動で出会い、結婚。彼はどんどん出世街道まっしぐら
アフリカとフランスを股に掛けるビジネスマンに変身。
方や日本女性は絵描きさん。
それも油絵の具など、絵を描くのにかなりのお金が必要なのですが、収入は子供の絵本の挿絵など、超不定期。
結婚生活の10年絵を描くこと以外の仕事をしてこなかった奥さんに、、、
君はもっとちゃんと働く人だと思っていた。(絵描きとしてはかなりちゃんと働いていて、創作意欲はものすごく高い)
と、経済的理由で離婚を申しだされたそうです。
いや〜怖いですね。ちゃんと働く人だと思っていた、だって。旦那は高給取りなのに。。。それは日本では女性が男性に言う言葉ですよね。
結婚はしていても、ちゃんと結婚時の財産分与の書類に自分のものは自分のものっていう明記だったものだから、
その日本女性は何の慰謝料もない。。。
金銭的な問題だけじゃないんだろうけど、
例えば、日本で女の方だけ働いていて、男が絵描きでずっと収入が10年以上ほとんど無かったら
同じセリフが出るでしょうね。。。。。愛情が最初にあったとして、サポートしていたとしてもね。。。。。。
フランスもドイツも女性が男性並みに稼いでいる社会ではね。。。。
やっぱり男性だって女性に金銭的に頼りたいというか、お互い稼いで当たり前ですからね。付き合いの時は
なかなかわからないかもしれないですよ。
特にフランス人好きな相手には寛容ですから。