ヨーロッパ〜日本往復日記

2001年から2003年まで二年の世界放浪の旅へ、それからどんどん価値観が変化していく様子をブログに書いています。

G20ハンブルグサミットで抵抗する市民

G20ハンブルグサミットでの市民の抵抗。
これは政治的圧力と市民の戦い。

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長いものには巻かれろ精神を学ばされた人々には解らない。



90年代まで東西に別れていたドイツの人達はこの政治的な力の恐ろしさを骨身に染みて知っている。


それに屈しないと意思表示をする。
それでドイツ国内の政治的な動きは変わる。

ドイツは脱原発を市民の手で掴んだし、
各種権利も、外国人移民者や、社会的弱者にも行きと届いている。
有給休暇も5週間ある。(病気や怪我の時はまた他に休暇がもらえる)
口封じもない。



それでもヨーロッパ内の経済の牽引国だ。




一方、フランスは。。。。。。階級社会で、コネが一番大切で、口封じもあり、
移民が多く住むゲットーまがいの街で人々が鬱積している。それから銀行の力もものすごく強い。超クレジットカード社会
なので現金で払ったとしても品物には、税金+クレジットカードの手数料がもともと入っている。なのでフランスの方がドイツよりずっと物価が高い。



パリとベルリンでは物価は倍近く違う。収入はフランスの方がちょっと多いだけ。
身近な働く人々の話を聞く限り、職種はそれぞれ違うのでなんとも言えないけどね。



一つ例に例えて言えば、私立の語学学校の先生たち、私立の語学学校の先生はドイツでは正式な有給休暇も5週間つく契約社員だ。
(月謝月150ユーロで 毎日4時間づつ勉強できる格安のドイツ語学学校。クラス人数13人から20人 それでも社員としての契約
)有給休暇5週間込み

当時、ベルリンの物価は本当に安かったので、1000ユーロでも生活は可能だった。だって一人用のアパートの家賃が200〜300ユーロだったんだよ。


それでも語学学校の先生の給料はかなり安いので、大体女の先生は1日4時間の授業。
男の体力がある先生、もっと稼がないといけない先生は 一日8時間の授業をこなしていたけど。。。

私の担当の女性の先生は、長年一日4時間づつ 一クラス教えていて、お金が必要になった時、1学期だけ1日8時間、2クラス教えていた。
そして上を目指し、スコットランドへ行って大学で今は教えている。

ということは全世界、語学の先生は薄給ということだな。まあ1日4時間で、有給も社会保障もあるドイツは最高のランクだと思う。




一方フランスではフランス語学学校(月300ユーロで毎日2時間の格安の私立学校、クラス人数20人から25人)に毎日働いていてもフリーランサーとしての契約しかない。なので有給休暇はない。長期休暇は無給になるらしい。

なので私が習った先生は毎日6時間授業をしていた。6時間の毎日の授業ってすごいよ。普通は4時間程度、なぜなら準備や宿題の添削やテストの添削は授業以外でやるから。



なのでそのドイツの先生は一クラス4時間しか受け持っていなかったし、フランスの先生は3クラス毎日掛け持ちで6時間だった。そのフランス人の先生に言わせれば、ほとんどの私立の語学学校はどこもフリーランサーとしの契約ばかりだという。








それから彼の義理の父、生まれも育ちもフランス人はずーと電気整備の技術者として働いていたが、1つの会社(電気の大会社の下請け)にずっと勤めてはいても、契約はフリーランサーとしての契約だった!!


なので年金は最低額の毎月8〜900ユーロこれは、実は労働者としての最低年金金額に近いらしい。。。。かなり日本を上まってブラックだ。電気の整備士の技術者なのにーーー。実はこの義理の父は16歳くらいから働き始め、47年も働いてきたのに、ものすごくショック。定年をしても重くのしかかる税金があり、
何百ユーロも国にそこから支払っている。。。。。。


フランスのブラック度は
中に入らないとわからないよー。




私はフランス社会を傍観しかしていないけど、
私の彼も一度ひどい経験をした。ある大企業Gaum●nt のアニメ制作部門。例えば、月に10日分の契約をし、その分の給料しか出さず、実は
1ヶ月丸々かかる仕事を渡す。自宅でのアニメ制作なので、勤務時間表はない。




それで毎月の契約はたったの10日分。(5日掛ける2週間)だけど
仕事がたくさんあるので1ヶ月家で缶詰になって働いている。
で、その残りの日数はどうするの?会社は支払わずに、実は芸術家用特別の
失業保険で、その間失業しているということに書面上して、
残りの日数の給料(というか失業保険)を国に払わせているということ。



それで、会社が支払うのを抑えている。大きい企業だったので、採用された時
ネームヴァリューになっていいねーと話していたら
一番の大企業が一番やばい契約だった。そこはもう3回の契約(30日分)の給料を会社からもらい、
残りは失業保険で日々の生活を忍んだ。


待機時間もあり4ヶ月間(30x4 120日 労働日数は土日祝を抜いて85日ほど、この間はみっちり働いた。。。。
その85日働いた中で、正規の契約期間は30日)で

他のアニメ事務所に移動した。もちろん彼もフリーランサーみたいなものだから、有給休暇なんていうものはゼロ。

将来の年金などは、書面上働いた中で計算されるので、こんなところで長く働いていたら、大変だった。




なので、実はドイツの方がフランスより表向き給料が安いとか言われているけど、各種権利は
ドイツの方がきちんとしていて、ブラック度が少ないような気がする。


もちろんミニジョブカテゴリーもあって、月収が400ユーロ以下に抑えなければいけない契約があり、外国人などはその契約で働かされたりもするけど。



二つの国それぞれ5年近くいて、思うことは、日本から見ると2国とも
ヨーロッパを牽引する大国ではあるものの、社会の性質は違う。
フランスの方がずっと社会的上位者の力と待遇面、そしてブラック度が上だという感じがする。

(フランスの原発大国の政策も同様だ)
















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