ヨーロッパ〜日本往復日記

2001年から2003年まで二年の世界放浪の旅へ、それからどんどん価値観が変化していく様子をブログに書いています。

塩の間違った考えが浸透

ベルリンから帰ってきましたよ。パリからのお土産に、加工肉とか、塩とかいろいろ買っていったんですが、そのなかでフランスの塩かなりいろいろな種類があって興味津々でした。

それで塩の話でもしようかな。私は日本から持ち帰ってきた塩を愛用しています☆



日本は長い間各地域で塩作りが盛んだった。でもね、戦後、米国の指令により塩が国の専売公社になり、日本の全国の塩農家が滅んでしまった。

この国の専売公社の塩の製法は
海の塩をある機械にかけて、塩化ナトリウムだけ結晶する方法。この塩は本当〜〜に体に悪い。



でもその後、たくさんの人々の働きかけでこの塩作りが再び解禁されて、今又いろんなところで昔ながらの塩が作られ始めるようになるんだ。

塩一つでもね、複雑な歴史が日本にはあるんだよ。




去年、西日本を旅した時、
昔ながらの塩づくりを再現している人に山口県日本海側で出会ったんだよ。
百姓庵という自給自足を実践している宿。日本には田舎に興味深い面白い人がたくさんいるんだな〜〜って思った一人。



その人がいうには、今の日本のほとんどの安い塩は確かに海の塩で作られているけど、その行程が
全て海の成分を取り去った
99.9%ナトリウムの塩、本当に体に悪い。



でも昔ながらの日本の塩づくりは、海の成分がにがり(マグネシウム)以外全てはいっていて、海には数えられないくらい、分析できないくらいの数多くの栄養素が
入っている。

私たちの祖先が生まれた海。私たちの体の成分が海には含まれているんだって。



その人がいうにはこの塩作りで最も重要なのは【天地返し】塩を作っている間で成分が分離してしまうのを防ぐ為に、塩の底と上を混ぜるんだって。

フランスなどの広大な敷地での大規模な塩作りはたぶんこの天地返しが出来ないのではとこの塩職人さんは語っていた。



塩をなめると、海で水を飲んじゃったときのあの味で、海〜〜って味がする。



西日本、九州のヒッピー系&マクロビオティック&自給自足系の人たちには有名で
ここの塩は大人気だったよ。


日本海側なので、不幸中の幸いにも、放射能汚染がほとんどない。
よかったね。

私も買いだめして、パリで使っています。

ここで塩販売しています。百姓塩
http://www1.bbweb-arena.com/hyakusho/

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