ヨーロッパ〜日本往復日記

2001年から2003年まで二年の世界放浪の旅へ、それからどんどん価値観が変化していく様子をブログに書いています。

わかものたちへ

わかものたちへ。永田 浩三


言論の自由って、教室だけで学ぶものではないと思う。

おじさんやおばさんって、別に闘うことが好きでやっているんじゃないよ。安倍さんの悪口も、言いたくて言っているんじゃないよ。

きみたちは、ふだんテレビのニュースだって、新聞だって見なくても、何も困らないと思っているかもしれない。でもね、いま起きていることは、大変なことなんだ。

被害を受けるのは君たちの方。ぼくなんかじゃない。ものが言えない世の中ってほんとうに大変だよ。戦争の時の日本は、まさにそんな時代だったんだ。東欧だって、ロシアだって、たくさんのひとが、お互いに信じられなくなり、恐怖の日々が長く続いた。アメリカだって、そんな時代があったんだ。

世の中って、今より悪くなったり、過去の過ちを繰り返したりしてはいけないって、思う。そんなのって、ばかみたいじゃない。みんなで、知恵をだし、助け合って、少しでもいい世界にしていこう。その方が、ぜったいに楽しいよ。

そんな気持ちで、おじさんやおばさんは、いろんなところに出かけていき、知らないひととつながろうとしている。別に、暇じゃないんだよ。やることはいっぱいある。でもね、いま、秘密保護法以上に大変なことって、そんなにないように思う。

もちろん、ふだんの生活や、身の回りのひとのことは、何より大事だよ。それは間違っていない。だけど、世の中って、みんなが作るものだっていう実感を持って生きることも、面白いと思うよ。

深夜のおじさんのつぶやきを聞いてくれて、ありがとう。おやすみなさい。

http://ja.wikipedia.org/wiki/永田浩三