ヨーロッパ〜日本往復日記

2001年から2003年まで二年の世界放浪の旅へ、それからどんどん価値観が変化していく様子をブログに書いています。

フランスでの定年後の一例

また今年もクリスマス&お正月をコルシカ島で過ごしてきました。

以前も書いたけど、コルシカ島はヨーロッパ有数の夏のリゾート地

食べ物も美味しく、海もあれば2000メートル級の山脈もある、自然環境がとても雄大でヨーロッパでは有名な島です。

それで各ヨーロッパ諸国からの移住が多くこの20年で人口が二倍になり、
現在島の住民は40万人、交通機関が発達していないので車社会。

ここでは以前チェルノブイリで汚染されたことを書いたけど、英仏伊の大国に侵略されたり汚染されたりかなり厳しい歴史を背負っている島なんです。


去年は義理のお父さん生粋のコルシカ人(彼にとっても義父)が定年し、お母さんからいかに年金暮らしが大変なのかをトクトクと聞かされてきました。


気になる外国での年金暮らし、知っているだけ書きますね。


義理のお母さんは以前コルシカの市役所に勤めていて、
公務員じゃなかったんだけど、年金は比較的いい金額をもらっている。
月1800ユーロ  日本の公務員並みですね。(物価の高いコルシカは体感的に、1ユーロの価値は 100円〜110円ぐらいの感覚 )

 

かたや義理のお父さんは電気の配線工事で技術者として40年以上働いていたんだけど、小さい会社に所属していて、なぜが義父のステータスは
フリーランサー。ものすごい年金が安い。。義理のお母さんとの半分以下で


なんと月900ユーロええ?? 日本の国民年金よりちょっといいくらい。


私の彼もフリーランサーみたいなもんだから、税金は納めているけど、仕事は安定していないからこれより将来低いかも。。。


私は年金を日本に収め続けている。。。

将来カナリの覚悟が必要。というかフランスには住みたくない。







それで、二人が再婚したのは20年前で、二人で10年前に買った家のローンがまだ残っている。。。
月に900ユーロのローンの返済が10年後まで続くという。。。


2人分の税金が重くのしかかり、車のローン、光熱費、それからソーラパネル設置費などを引いた

生活費が800ユーロ残るだけと嘆くお母さん。






なんでも固定資産税、住民税、税金、国民健康保険など二人分で、月々500ユーロも払っているという。。それがかなりの負担だそう。





コルシカ島は島国で、問屋のマージンも高いらしく物価が高く、ほぼパリと同じくらいの値段。

日本の物価と比較して1ユーロ 100円で計算するのぐらいがちょうどいいくらい。 

だから感覚的には8万円といったところか。

田舎暮らしで、パリと同じ物価って大変だよ。 それにずっと車移動だからガソリン代も大変だよね。
道幅が狭いため歩いていると危ないし、自転車なども車道を走らないといけないし、カーブやアップダウンもかなりあるから年な人には無理。



まあそうは言っても、家は広いし綺麗だし、毎回行くたびにインテリアが変わっていたり、お母さんもオシャレで化粧品なんかもたくさん使っているし、生活レベルは中の上に見える。




生活費800ユーロで、あれだけオシャレしてるのはカナリのやりくり上手なんだろうな。

家庭菜園もしているし、義理のお父さんが生粋のコルシカ人なので人脈は広く、魚やイノシシをもらったり、おすそ分けも
多いみたい。


あと10年頑張れば、ローンも終わり身軽になるけど、その時はもう義理のお母さん76歳、お父さんは72歳。う〜ん、

お母さんがいうにはまだ体が動く今、旅行に行ったりしたいらしいけど、金銭的に無理なんだそう。


その気持ちわかるなー。


息子(彼)が4歳、娘が1歳の時にルーマニアを逃げるように出て行ったお母さん。マルセイユで女手一つで子供を二人育てて、コルシカ人と再婚後も旦那が経営するレストランで働き続け、離婚。それから役所の仕事を見つけ、
二人の子供の専門学校へ行く費用も給料だけじゃまかなえないので、近所の人にベトナム風春巻きを大量に作って
売っていたという。。。


それで今もおばあちゃんとして三人の孫の面倒まで見ている。

娘(彼の妹)も市役所に勤めているけど、旦那は無職。

それで義理のお父さんの収入も少ないし、ふた家族ともフランスの女性が大黒柱として存在している例だね。







なので帰るたびに、自分の人生がいかに大変なのかをドラマチックによく聞かされています。


そんな義母の普段の生活はというと、

まず、主に娘(私からしたら義理の妹)の3人の孫の面倒、もちろん無職の娘の旦那さんも子育てをしているが、不定期な仕事も入るので、その時は学校の送り迎え、朝、昼、夕方と 学校と娘の家を一日3往復
孫の昼食作り
(学校から家に帰ってきて家で食べさせる方針。給食もあるが、選べる。Bio食中心で育てている。コルシカ島は汚染が激しかった地域で義理の妹さんも病気にかかっているので、子供達には病気にさせたくないという配慮)


それから、家庭菜園。ハーブやトマトや簡単な野菜類を庭で育てている。

最近は風水と仏像とパワーストーンにはまっていて、

家にはいたるところに仏像が!!!

80センチほどの高さの大型のものから、大小様々、恵比寿様など
現在5体ほど部屋に飾ってある。1年前のクリスマスにはそんな様子はなかったのでここ最近急にはまっているらしい。




昔からお母さん、占いなどが好きで、ルーマニア流カフェ占いなど、コルシカに行くと必ず息子の占いをする。。


そういえば、昨年の春はパリへあるスピリチュアルワークショップ(レイキのようなもの)に参加しにわざわざコルシカ島から来ていたし、

凝り性なのね〜。



フランスは全体的にアジア系の文化が現在人気で、それにまつわるビジネスが横行しているけど、

流行り言葉のZENも使用方法が、なんか一人歩きしていて、リラックスするとか、冷静になるとと言った感じに使われている。


ZENグッズなどもたくさんあり、


まあ、外国文化を自分たちの娯楽のために使っているという感じ。



最初は物欲や娯楽でも、それがきっかけで、日本やアジア各国にも足を運んで本物の文化を感じれればいいって思うが、


あまりに買い集めているので、


禅と物欲は全く正反対のものだよ。と義理のお母さんに言ってしまいました。





























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