ヨーロッパ〜日本往復日記

2001年から2003年まで二年の世界放浪の旅へ、それからどんどん価値観が変化していく様子をブログに書いています。

フランス的イメージのカラクリ

こんにちは皆さん、

フランス的イメージのカラクリ。フランスは世界的なイメージ戦略が凄くて、パリといい、PARISと書いてあったら売れるのかなイメージ先行ばかりしていて

実際の姿が見えない。モノだけじゃなくて、生活もね。

まず、フランスの出産率のカラクリ。

日本ではフランスの手厚い保証のおかげで、出生率高いという談。。。

普通に子供は一人か二人。



アフリカ系フランス人の出産率は4、5らしいです。
現在ヨーロッパ系フランス人は1、5で実は他の先進国と同程度。

下のソースは2010年でフランス系フランス人は1.6らしいですが、またこの10年で下がったよう。(フランス語で彼にデータを探してもらってもこれ以上のものは見つからなかった。人種差別になるからそんな簡単には見つからないとか言っているけど。。。)

 

合計特殊出生率 - Wikiwand

 
男女平等が進んだ世界の中に身を置いていると、


一つ懸念なのは、フランスで驚くほどフランス人男性が自分の子供を欲しがらなくなっているって点。

 


女性はなんだかんだ言っても、元々母性本能があるし、9ヶ月お腹の中で子供を感じて自分のホルモンも変化するのですが、男性にはそれが無い。男性は子供が生まれてから
父性本能が目覚めて行くらしいです。

だから、父性本能が目覚める前に、もう作らないって決めちゃっている人がヨーロッパには多いなあって。

多分、日本も今それに追随しているのかなあって思います。







 

それから、フランスの女性も外に出て、男性並に働いてぐったり。


家のことなんておいそれとは出来ません。

 

パリでは皆さんよく冷凍食品を食べているようです。

実はこの冷凍食品も結構美味しんですよ。栄養がどれだけ入っているか分かりませんが。

それから冷たい加工肉ハムや乳製品チーズで夕食が終わってしまったり、
まあ良い方でステーキ一枚焼いて終わり、とかかなり簡単なんです。

 

 

日本もお惣菜がものすごく売れているようですね。それは夕食は品数が多い方が良いって言う文化ですから。

フランスの家庭内での晩ご飯は一品がほとんどですよ。洗い物も少なくて済むし。




普通の男女が働いた後、家に帰ってくるのは6時から8時ぐらいです。

日本に比べたら帰宅が早いですが、男女共ですよ。誰が子供の面倒を見るのでしょうか。

6時まで子供を見てくれる保育もありますが、その後ベビーシッターを雇って

8時半ぐらいまでヌヌさん(ベビーシッター)が子供の面倒を見ることもよくあります。

毎日ではないでしょうがね。

 

夏の間友人とその子供と一緒に公園に行くと、
沢山のヌヌさんと子供たちが遊んでいます。親はもちろん働いていますからね。

子供の長い夏休み、親が面倒を見れる訳ではありません。

その友人はこの友人の子供はきっと(ヌヌさんから話を聞いている)

このヌヌさんの事を自分の親だと思ってるって

 

 

言っていました。話を聞くと平日ほぼ毎日このヌヌさんが子供の食事を与え、8時に寝かすので、親に会ってないって。。。。。3歳、4歳の妹兄ですよ。


 

子供はほっといても育つって言う言葉がありますが、う〜〜〜ん。




 

 

それから

前々回、上司になるとグッと仕事量が多くなって、給料も上がるけど残業も多くなるって書きましたよね。

 




私の生徒で男性弁護士、それから女性はコンサルタント
仕事が超出来るカップルがいます。二人ともお金はあるが、時間は無し。
それでいて、日本語も勉強しています。
家に行くのですが、かなりひっちゃかめっちゃかの中で授業をしています。



日本の男子学生の部屋、こういう部屋大学時代によく行ったから大丈夫、
って言っているのですが、掃除は全部、人を雇って週に1回来てもらっているそうです。






こういうカップルは多分、将来もっと収入が上がって、

子供が出来たら家政婦さんを雇うんですよね。
以前、夫婦で医者で女性の方は研究者という方に日本語を教えましたが、

やはり家政婦さんが居て、子供は寮に入れていました。


その女性には週末教えていて、子供が週末だけ寮から帰って来ていたのですが、

母親の距離が大分あるなあって感じでした。

実は子供の方は全寮制の学校で日本語を勉強していて、
日本が大好きで、お母さんも日本へ旅行へ行くのが好き。

で、母と子の接点を繋ぐためにお母さんも日本語を習っていたような気がします。


それで、日本へ旅行に行くので、漫画が好きな15歳の子供と行くところを教えてくれって

 

言うので



中野のまんだらけがいいんじゃないかって教えておきました。笑。

中野のブロードウェーも親子で楽しめるだろうし。



子供が親と離れて育つこれは今に始まった訳ではなくて、

 

上流階級、庶民関係なく

 

昔のパリもパリに住んでいる人々は、男女とも現在よりももっと長時間働いていて、
自分の子供を手元で育てられなかったので、大部分の子供が

田舎の乳母さんの元で育っていたらしいですよ。

 



パリはそういう文化なんでしょうね。もともと。

フランス番長 ヌヌーさんの伝統 18世紀パリの赤ん坊は95%が乳母預かり


で、田舎の人は、パリの人間は違うってよ〜〜〜く言います。

これはもう昔からの伝統なんでしょうね。


だから、日本はこういう土壌が元々無いので、フランス流になるのは近い将来はまだ無いと思います。


それに、歴史的基盤が母系社会的な要素を多く含んだ日本の家庭には

日本流の新しい男女の働き方、そして家庭を模索していかないといけないのでは。


もちろん、現在そう言う流れではありますが、


メディアやネットなどに流れる。

フランス流子育て、フランス女性の生き方素敵なんて安直に

憧れるような記事を鵜呑みにはしないで欲しいです。