ヨーロッパ〜日本往復日記

2001年から2003年まで二年の世界放浪の旅へ、それからどんどん価値観が変化していく様子をブログに書いています。

ドキュメンタリーの撮影係の助手


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9月中旬
10日間ほどベルリンで行われたパフォーマンスイベント
ジャパンナウに、ドキュメンタリーの撮影係の助手として
働かせていただいた。

www.japan-now.net

本当に、本当に、素晴らしいアーティストと話が出来て

その存在の断片に、触れられて感謝しています。

トップアーティストというものは使命があるのだと
実感した。
アートというのは使命があるのだと
(消費されるのを目的として作っているアートでは無い)
本当に世の中に必要なもので有り、受け取る側も真剣で無いと
受け取れない。(アートの知識では無い)

この間のジャパンナウで
私が特に感銘を受けた二人
手塚夏子さんと
OM−2の真壁茂夫さん

私は特にこの二人からバリバリに感じ取った。

彼らは自分たちの表現を通して
(そのアートの内容が全く社会的でないとしても)
観客に、社会の負の部分を訴える。
そして
彼らアーティストがその負に対してどう対応しているか暗に伝える。

彼らは私たちに、どうしていけばいいのかどこか
私たちの体の部分にその疑問を残していく。
それは自分の何かの行動に向かわせるきっかけになるかも知れない。時間がたっても。


そして、更に彼らの言葉はわかりやすく明確だ。
私はインタビューアーとして又ただの観客として
日ごろ私が疑問に思っていることを投げかけてみた。

なんてことなく彼なりの答えがスッと返ってくる。
もちろん、全てのことに完全な答えがあるわけではないが
現在、彼らが思う答え。あまりこういう明確な答えは
なかなか聞けないので、本当に感動した。


これから、この情報のインプットが、私の中で消化できて

自分なりに動けることを願い。



その中で印象的な話。
その1
一対一の関係性の力というものを引き出したい。
人間には関係性が必然的にある。
グループに属するという行為で力を発揮するのでは無く、
はたまた周りの人を自分の下に置いたり、自分自分と
いうエゴで動くのではなく、誰が下でも上でもない、
一対一の関係性が生む力を発展させる。
それがどんどん繋がり大きくなればいい。


その2
今までの歴史の中で、いろんな形で社会を変えていこうという
動きがあったが、結局はそういう行為(一例に戦争反対勢力やデモの話や)はあまり機能しないということが、見えてきている。一人一人が、正しく(?)生きてゆくことを意識するしか結局は世界が変わることはない。

人としての欲望を捨ててゆき、全ての人と同じ位置で対話をする。
そう生き難い世の中で、
自分の奥深くに潜む声に耳を傾け素直に出す。
(それが感情というものなのかも知れないがただ結果的にそうなるというだけ)
それをつぐみ出していくことで、素直な個が現れ、
人として、正しい方向を向いていけるのではないか。

なかなか個人では内面を取り出す作業は難しい
それを私たちグループでやっていて、それをたまたま
ステージ上で見せているだけ。


まあ言葉は違うところが多々多いがそういうことを言っていた。