ヨーロッパ〜日本往復日記

2001年から2003年まで二年の世界放浪の旅へ、それからどんどん価値観が変化していく様子をブログに書いています。

最近、アイルランドで数ヶ月(2回に分けて4ヶ月くらいか)過ごしたホステルのことをよく
思い出す。

何度か書いてきたが、私は約2年ほど放浪の旅をしていました。

その中で一番楽しく、幸せに過ごした時期。

たぶんどうして幸せであったか、自分ではよくわかる。
男問題が皆無だったからだ〜。。。。
そして友達に囲まれて過ごしたこと。



そこのホステルは最大35人ほど収容できる小さなホステル。
2件つながっている家をホステルに改造したもの。

大体15人程度がレギュラーメンバーとして数ヶ月、中には2年以上そこへ住んでいる人もいた。

というのも、一番大きい12人部屋が、普通に部屋を借りるのと同じ相場。
一泊9ユーロ(長期滞在者用)

もちろんプライベートは全く無いが、ホステルで暮らすといつも友達や旅行者に囲まれ、楽しい日々を
過ごせる。

一度、5人くらいが一軒家を借りる為に出て行ったが、2ヶ月もしないうちに全員戻ってきた。
そんなあったかい、楽しいホステルだった。


以前も少し触れたが、やはり男女が一つ屋根の下いろいろ問題が起こるが
私は極力、そういうことを意識的に止めた。だって一緒に住むのに変な問題で居づらくなくなったら
悲しいじゃん。まあ周りのヨーロッパ人はそんなことお構いなしだったけどさ〜。
やっぱり、人間、やりにくそうなことはいろいろ起こる。


その中で、私に興味があるらしいフランス人の男がいた。結構いい友達。まあ彼はいろんな女の子にやさしくまたいろんな女の子に興味があった。(やっぱフランス男だの〜)

彼はそこの住み込み従業員。本当にやさしく、面倒見が良い。でもその女好きにはなんとなく
私的には鼻に付く。(もちろん私の男ではないが)



また、この女か〜、又この女か〜。興味がある女がころころ変わる。もちろん毎日新しい人は
泊まりにくるし、彼は従業員、面倒を見なければならない。私は友達だから彼からまあ
その辺の話は聞く。


でも鼻に付く。ある日から私はなんとなく彼から距離を置き始めた。。(大人気ないの〜)
彼はもちろんそれに気づく、10日ほどたったある日、彼が私をパブへ一緒に行こう話があると
面と向かって招待した。私はなんだ・きっとこの事だなとすぐわかる、とりあえず二つ返事で一緒に行く。

早速話は始まった”どうしてhallooは僕をさけるの?”
私は正直に言った。”なんか女好きすぎて付いて行けない。次はこの子次はあの子。この間は
エステールに本気だとか言っていたでしょ〜が。”
”なんかがっかりするというか、真剣に聞いてるほうが馬鹿みたい”

彼はきょとんとして
"hallooは僕の事何もわかっていない。僕は今まで童貞なんだよ。好きだと思っていても僕は遊びは絶対にしない。他のフランス人の男と一緒にしないで。"
”僕は本当はとてもシャイだけど、なぜかここにいるととても自分に自信があるように感じるんだ。
それはフランスでは絶対に感じなかったこと、そうすると誰にでも優しくしてあげたい気持ちが
出るし、女の子への興味も自然に出せるんだ。フランスではこんなに出せない。僕はここで幸せなんだよ”
エステールの事は本気だけど自然に任せる”



お〜そうだった彼は23歳だったが、フランス男には珍しく童貞。。。。
なんとなく自分が本当に大人気ないと思った。
そうだ彼は自分の国をでて、自由を感じている。それに実際彼は女の子を泣かせたりなんてしていない
じゃないか。女好きなのはすべての男に共通すること、彼は自由を謳歌し、自分の誠実な範囲でそれを
出しているに過ぎない。

私はとっても反省するとともに、彼のとってもまっすぐな言葉に、こいつは本当にいい奴だ
と思った。私が彼の幸せを、斜めから見ているその姿が馬鹿だ。羨ましかったのだろうか?
その後又すっかり仲も元に戻り、というかいっそう仲良くなった。

そのときに私は、こういうことって、腹割ってスムーズ話すってとっても友達関係には有効なのね〜と
しみじみ思った。こういうコミュニケーションのスタイルってとっても大陸的だな〜とか
見習おうって思ったり。

あまり腹に貯めず、話し合うときは感情的にならず、正直に。



話は最初に戻り、そうその約15人のメンバーというのが
アイルランド人2人 スペイン人5人前後 フランス人5人前後 日本人2人 カナダ人1人


まあ入れ替わりは多少あるが私の過ごした3ヶ月はこんな感じだった。(一回目に泊まったときはは全く別の人たち)

アイルランド人は結構癖がある。
一人はもう2年以上も住んでいる。仕事はしていない。とにかく旅行者に優しくよくアイルランドめぐりのアドバイスをしている。私も受けたが本当にいい場所に行けた。

一人は失業保険で食っている半分ホームレスになりかけ。。。

スペイン人2人は外で働いていた。レストランとかファーストフード店とか
後は2人は求職中で、後にサーモン漁業へ住み込みの仕事へ数ヶ月繰り出した。
一人はアーティスト。彼も仕事を探している様子。


アイルランドは比較的EUのなかでも景気がいい国だ。物価も高い。以外にEUからも出稼ぎ者が
多いのだ。こんな田舎町(といってもアイルランド4番目に大きな街で6万人が住む)にも外国から
人が働きにやってくる。ついでというか、主な理由にも英語も磨く為と云う事だ。


フランス人は3人が従業員。2人がただふらふらしている人。とりあえず仕事を探しているらしい。

日本人はあたしともう一人の女の子26歳ぐらいだったかな〜。
あたしは週2回の語学学校にその時は行くだけだった。彼女は何もしていなかったな。
そういえば彼女からWOOFFと呼ばれる有機農家のボランティアの情報を得たんだ

カナダ人もただふらふらしているだけ。


大体メンバーはその日暮らしをする人たち。基本的には出稼ぎ者なんだ。
大体2日か3日に一回はパブへ繰り出す。ゴルウェイはいたるところにパブが立ち並ぶ。3件隣はパブ
またパブといった具合だ
アイルランドケルト文化が色濃く残る街でもある。

私はサイダー(日本ではシードルと呼ばれるりんごの発泡酒
ハーフパイント(262mlだったけな?確か当時2.1eur 1eur110円時代安い!)
2杯で数時間粘る。

たいして何もしないで友達に囲まれるってなんだか大学の時のクラブハウスを思い出す。








つづく