ヨーロッパ〜日本往復日記

2001年から2003年まで二年の世界放浪の旅へ、それからどんどん価値観が変化していく様子をブログに書いています。

アメリカ人の友達

halloo2008-07-30


私の長年の友達、かれこれ知り合って7年ぐらい、付かず離れず、ある一定の距離を保って、そしてとても
つながりが深い友達がベルリンに居る。

彼はとても興味深い人物なので、彼について書こうと思う。


彼は現在30歳 私が始めて彼にあったときはまだ23歳だった。

その当時は音楽を作っていて、もうすでにベルリン滞在が2年だと言っていた。カリフォルニア州出身。


出会いはハロウィーンパーティー。その時彼は自分の音楽のテープを持っていて聞かせてくれた。初めて聞いた時絶対この人才能ある!って思った。とてもハイクオリティーナものだった。


私は彼の音楽を褒めちぎり、彼もとってもそれが嬉しかったようだ。すぐ友達になった。

その当時かれはほとんどライブはしていない状態だったけど、毎日毎日音楽をパソコンで作っていた。


そして仕事は皿洗い。彼が言うにはカリフォルニアでは生活するために、仕事を週に4日しなくちゃならなくて、
ベルリンは週2,3日働けば、生活できる。その他は音楽に時間が掛けられるから、ベルリンは住みやすいと言っていた。



ある日私は、ず〜っと皿洗いの仕事をしていて辛くないのか聞いてみた。
だって、皿洗いってなにか社会的地位がとても低い仕事で、それを30近くまで続けているのはどう思うのかと率直に聞いてみた。

彼は、私にとって目にうろこの答えを言ってくれた。

「皿洗いはね、お皿を洗っている間に、次の僕の作品はどうしようとかこうしようとか考えられる。とてもクリエイティブな仕事なんだよ。そして、立って体を動かすということは、コンピューターでいつも座っている僕には
とても良い仕事なんだよ。そして僕にとって社会的地位なんて何も気にならないんだよ」


あ〜この人は本物のアーティスト体質なんだな〜〜って。


私が知る限り、この7年間に彼女はたった1人、2年ぐらい続いただろうか。ポーランド人の絶世の美女だった。
やっぱりアーティスト美意識が高いのね〜。


それで彼はよく、物事にのめりこんでいた。のめりこむとその集中力はハンパじゃない。


私が知る彼がのめり込んだ事。


音楽。 光を使った映像。 反ブッシュの政治活動。 ハーバルドラッグ。  瞑想。 中国医学


彼は、はじめ音楽を作っていたが、数年前止める。その後、光を使ったアナログな装置での映像作品を作り始めた。

ずーっとコンピュータばかりいじっていた反動だろう。それからどんどんアナログ世界へ進んで行き

たどり着いたのは中国医学。今は気孔や マッサージ 中国漢方を専門的に勉強している。


今、彼にその辺の雑草のことを聞いても、どんな効用があるかよく教えてくれる。


そして彼はよく瞑想などもするのだが、よくアメリカに居る友達と瞑想で連絡を取り合うらしい(?)


いろいろ、2人で実験しているらしい。そんな不思議なことをしていても、彼の性格はエキセントリックなことは
なくいつも淡々としている。


とてもいい人なのだが、友人が少ない。あまり他人に心を開かないのかもしれない。
私は彼の数少ない長い友人の一人として、それを誇らしげに思う。



33039