ヨーロッパ〜日本往復日記

2001年から2003年まで二年の世界放浪の旅へ、それからどんどん価値観が変化していく様子をブログに書いています。

日本語学校の先生たち


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今期になって、非常勤の先生のメンバーがかなり変わった。

うちの学校は400人近く学生がいるので、結構大きいほうなんだよね。
それでアルバイト的な非常勤の先生がが34人! それで社員の常勤がたったの4人!

ハッキリ言って、こんな状況は違反で、日本語学校には協会の規定があるのだが、そんなの守っている学校なんてほとんどないらしい。

いくら給料が安くても日本語の先生になりたい人はゴマンといる。だから信じられないくらい給料が安い。非常勤の給料は月給が2万から16万の間です。プラス各種、社会保障なし。
本当のバイトなのね。

だから辞める先生も多いし、新しく入ってくる先生も多いし、経験を積んでもう少しいい職場に移る先生もいる。


という感じで私は勤務1年半で、すでに古株だ。一年半前にすでに居た先生は、6,7人しかいない。
居酒屋だってもう少しアルバイトは定着しているんじゃない?

いろんな人がいなくなって寂しいな〜〜と思いつつ新しい新米先生の中には、いろいろな経験をしている人が多いので、またそれはそれでおもしろい。

一人、博士号を持っていて、大学でも教えている非常勤の女の先生がいるのだが、30歳でまだ先生として始めたばかり。

大学は派閥がきつく、上の先生にはいくら理不尽でも、グッと我慢で従わなければいけない。
そして大学は70代や80代の老人の先生も多く、そういう人は本当に自分がいかに長く居れるかメチャクチャ保身で、なかなか全然若い人に大学の仕事は巡って来ない。

30代は彼女ひとり、周りには誰も相談する相手もいなく、孤立。その心労がたたって、胃に穴が開き、この年末年始入院手術になった。

本人は丁度正月で大学、日本語学校がともお休みだったので、学校に迷惑をかけずに良かったなんて言っている。


はあ〜〜〜。やっぱり博士号まで取って大学で働くぐらいだから、気合が違う。そんな手術後なんて、もっとゆっくりゆっくり休めばいいのに〜。日本語学校は結構代講は効くからね。

女の子ががんばっている姿を見るのは好きだ。



やっぱりがんばっている人を見るとこちらもやる気が出るしね。

私の上司の先生は50代の独身女性。シンガポールで15年以上日本語の先生をしてきて
親の体の具合が悪くて帰ってきた人がいる。

すごく仕事が出来る。あんなにてきぱき仕事が出来るし、学校運営もしているし、
いろんな新米先生の面倒を見ているのに、手取りは20万切っている。
ありえな〜〜〜〜〜〜〜い!
非常勤と違って、社員なので休みもあまり無い・・・・。
この仕事になんのメリットがあるのか・・・・教える、まあ生きがいだ。でも働くからには
やはりそれなりに能力に見合うように給料は上がって欲しいよね。




この先生だったら他の職種で働いても女でも会社でも
結構上の方まで行けるんじゃないのかなって思う。

う〜〜んお金より生きがいって思うからこの職なんだけど、現実はいつも厳しいですね。


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