ヨーロッパ〜日本往復日記

2001年から2003年まで二年の世界放浪の旅へ、それからどんどん価値観が変化していく様子をブログに書いています。

エベレスト街道での出会いの旅4


人気ブログランキングへ



そうそう、クムジュン村というところに大体9時ごろ到着。辺りはもう真っ暗です。電燈もないしね。

ホテルのスタッフは私たち3人を自分の家の隣りにあるゲストハウスへ送ってくれました。

で、ドアを開けると、
が、何かが違う。。。。。なんでしょうか。

そうここのゲストハウス、子供たちしか居なかったんです。

11歳と 13歳の子供二人!両親はカトマンズに出稼ぎだそうです。英語も話せない感じ。。。

まあ一泊だからイッか。

早速お湯を沸かし始める11歳の子供、そうそう一番下の子が ストーブも付けてくれていろいろ
宿の仕事をはじめる。手際が良いな〜〜。慣れているね。


そうすると何処からか、一番上のお兄ちゃん(18才)が帰ってきました。簡単な英語が話せるみたい。18歳にしては子供っぽい。あたしと同じ背の高さ(155センチ)だからかな。



お茶を作ってくれて、お湯を沸かし、顔をあらわせてもらう。ストーブも温まり、のんびり。

はあ〜〜。そうすると横で兄弟3人が 賭けトランプゲームをし始める。その迫力ったら笑えるぐらい。やっぱりお金がかかっていると燃えるよね〜。

はあ、そうなんだ〜〜11歳といえどももう働いているし、大人ぽいんだよね。
なんか村に住む子供たちって、なんとなく無垢なイメージなんだけどさ〜〜。

なんかね、服装とか、なんだかかなり日本に居そうなふつうの男の子なんだよね。
ジーパンを腰で履いて、トランクスの上をわざと見せるみたいな。

なんとなく村の子供のイメージから離れているようだけど、
きっと中身はピュアなんだと自分に言い聞かせる。

一番上のお兄ちゃんが私たちのポーターをやりたいと申し出てきた。ナムチェまで送ってくれるってさ。
この村にはとても有名な鳥がいてね、クジャクみたいに虹色できれいらしい。
その鳥が見えるポイントまで連れて行ってくれるってさ。
到着すると何も見えないな〜〜。残念。。。。が、真ん中の子が 谷中をびゅんびゅん走り回って、私たちに見せるためにこの鳥を追いかけまわす。追いかけ周る。

ぎえ〜〜そんな事しないでいいよ〜〜。
でもすごい!ここは高度3700メートル、空気がメチャ薄いんだよ。あんな勢いで走り回れるなんてそれもその速さにあの高低を
すごいな〜〜。


本当に、ここで生きてる子達なんだ。ソリャそうだ。



このクムジュンからナムチェまで帰る道のりが素晴らしかった。2日前に雪が降ったので一面白銀の世界。そして澄み渡った真っ青な空!この場所また行きたい。


それはそれは素晴らしい行程だったんだけど、


ナムチェに帰ってくるなりとんでもないことが!

ゲストハウスのオーナに怒られる?なんで??怒られなきゃならんの?

このオーナー私がクムジュンに泊まることを知らなかったらしい!?5泊のお金もまだだしトンズらしたと勘違いして、これから警察に行こうかと思っていたなんて言う!!
オーナーとかなり激しく言い合いになった。もう向こうはあたしが何言っているんだか、耳に入っていなさそうな感じ。

はあ?あたし、昨日電話して一泊するから今日帰るって
あの女の子と話したんだけど!荷物も部屋に置きっぱなしだしさ〜〜。逃げるわけないじゃん。
ここの宿泊費より、持ち物のほうがよっぽど高価なんだけどね。


前回の私が英語を教えてあげた女の子はオーナーを困らせてやろうと、何も話さなかったらしいぎえ〜〜。
あたしが困るんだけど!!!


なんか、このゲストハウスの女の子とオーナーの確執に巻き込まれてしまった。。。
最悪。

このオーナーもいつも金、金って感じがいつもにじみ出ているし。はあ〜〜。





もう暗いので明日出ることにして、心を切り替え、あんなことになったけど、宿で働く女の子にはやさしく接した。
ここで先生修行の成果が出たよ。。先生って我慢が必要なのね、だってムカつく生徒とかいても
気にしてられないし、みんなのモチベーションを上げていかなきゃいけないんだからさ〜〜。



なんか、この山の人たちのイメージがどんどん崩されていくんですけど。。。。






さてさて次の日は、大きいゴンパ(お寺)のあるタンボチェへ向かって出発!


クムジュンのお兄ちゃんをポーターにして、歩く、歩く、やっぱり山は良いな〜〜。昨日はあんなことがあったけど、全く引きずらない。

青い空、雲は無い。さわやか〜〜〜。


ナムチェバザール周辺で約一週間過ごしたおかげで、登りも大してきつくない。気がつかないうちに体が順応してたんだ!
すごいな〜〜。人間の体の適応能力。

この道がね、またまた素晴らしかった。ナムチェからちょっと行くと割と道がきれい歩きやすく出来ている。

6000メートル級の山々に囲まれ、かなり平坦な道がズ〜〜と続く、下りもある。
ということは最後に一気にのぼりが来るんだけどね、高度順応したおかげで、ナムチェの前の登りよりも体は楽だった。



タンボチェに到着し、次の日の朝7時半からの読経に参加。



おおおお、チベット仏教のお坊さんが 20人ぐらいで2時間の読経。静かに私はそれを聞きながら瞑想。

その姿はね、セブンイヤーズインチベットを彷彿とさせる。うおおおおぉ〜。かなり気分が盛り上がる。
絶対もう一泊しよう。明日も参加だ。結局この日の朝と午後、次の日の朝と3回も読経に参加した。



全然予定外のエベレスト街道トレッキング、こんなに素晴らしい思いが出来るとは!





65193