ヨーロッパ〜日本往復日記

2001年から2003年まで二年の世界放浪の旅へ、それからどんどん価値観が変化していく様子をブログに書いています。


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一つカテゴリーを増やしてみました。
パリの中で見つける日本。




パリで行われる日本の伝統文化系エキシビジョン、大好きです。

坂東玉三郎公演や、歌川広重葛飾北斎が間近で見れたし、モネの自宅の写楽などの浮世絵コレクションも凄かった(去年までは本物を飾っていたが、今年から印刷に変更)



毎月第一日曜日は美術館が無料になるので、彼氏と、日本美術が好きな友人2人と4人で行ってきましたよ。




アジアの伝統美術が集められているギメ東洋美術館。ここの仏像コレクションが凄い。
http://www.guimet.fr/fr/

が、マズ入って目につくのは切り刻まれたアンコールワット大型石像彫刻、この罰当たりが〜〜、と毎回来るたびに思う。


もちろんあんなに大きな石像を持ってくるには分解しないといけないんだけど、切り方っていうものがあると思う。

顔の真ん中からスパッと切られた石像。
http://www.flickr.com/photos/29223544@N08/8254151627/in/set-72157632195660685


本題にもどして、

今回の期間展示物は、Tsutsugaki(筒描き )藍染めにほどこされた、美しい素朴な民俗芸術。


う〜むなかなかのセレクション。やはり明治、大正時代のものは絵柄が大胆でデザイン性が高く、色合いも美しい。


心にぐっと来るね。


http://nomadicsonglines.com/journal/2013/08/22/tsutsugaki-indigo-textiles-of-japan.html

展示の様子がよ〜くわかります。筒描きの夜具(貝巻き)がfutonと書かれて、展示されてた☆布団っていう言葉は今や世界共通、たまに意味合いが微妙に違う時があるけど。。。。









昔、ベルリンでアンティーク着物を売っていた時期ががあったんだよ、私。
和服をリメイクしてをドレスや洋服やインテリアにしている店だったんだけど、
オーナーの亡くなった奥さんが、アンティーク着物のコレクターで、それを使って高級ドレスなどを作って居たんだよね。
コートなどは2000ユーロ以上。ベットカバーは3000ユーロほどでした。

http://www.sai-so.com
(fashionの2006を見ると、どういうものを売っていたのか、今でも見れます。)

凄く完成度の高い品で、結構有名な店だったんだけど、パリでだったらまだしも、当時の貧乏なベルリンでお店を続けて行くのは
困難で、数年で潰れてしまった。その後は、中国人の富豪に全部、店の権利から着物コレクションから作品から買われていったらしい。


その当時、そのコレクションを全て見せてもらって、こういうのが欲しいんだって言われて、日本に帰る度に買って来たの。

あまりお金にはならなかったけど、本当に楽しかったよ。



そのときに、骨董市のおじさん達の話を聞くのが好きだった。みんな惜しげも無く、目利きの仕方を教えてくれる。


私の選んだ品が、ベルリンで、ランプになったり、ドレスに成ったりしていくのを見るのが楽しかったのと同時に、
着物が切り刻まれていくのは、物悲しいものがあったな〜。

しみじみ。



今回のエキシビションはね、なんだか、心に染みる感じだったよ。もちろん、私自身こういう時代には生きていないんだけど、
そう遠くは無い時代の息吹をこの作品達をみて、感じたんだ。


今のようにね、モノがたくさんあって、片っ端から買って、捨ててっていう時代じゃない頃
をわずかでも子供の頃に体験していてよかったなって、本当に思うよ。




着物の大切さも解るし、

着物の型をした布団(貝巻き)だって使っていたし、


ここでは関係ないけど、父の実家で、本物の釜型の五右衛門風呂に何度も入った事もあるし。あのお風呂場の薪の匂いは
今でもちゃ〜〜んと覚えている。


正月には自分の家で餅米(父の実家で作られた)からお餅を作っていたし、



あ〜、日本の伝統文化万歳。


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