ヨーロッパ〜日本往復日記

2001年から2003年まで二年の世界放浪の旅へ、それからどんどん価値観が変化していく様子をブログに書いています。

彼の事4


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最近、彼が仕事に燃えている。

基本はずっとアニメーターなんだけど、仕事内容がちょっと変わって、アニメのコマ割りをひたすら書く人になった。

画面の動き、人の動きを決めながら、大量の画面設定の大元の絵をがんがん書いていくので、結構大変な仕事らしい。

日本のアニメ映画とか監督が直々に、コマ割り書いているんだよね。なので、すごく重要な役所なんだよ。

凄く自分のスキルアップになるんだって。


今も夜12時過ぎているけど、家に仕事持ち帰ってひたすら書いています。いままで、こんな事したことなかったけど、
何でも今月一週間休みたいからだって。

そんな事できる会社って良いね〜。

彼の書いているときの集中力が凄い、職人気質なのね。



彼の会社いい人が多いよ。やる気あふれている感じだし、世間の会社のストレスとは違うストレスで清々しい感じ。
大人のいやらしさが無い感じなのね。


皆さんプロなので絵が本当に上手い。会社に足を運んだとき、見せてもらった。アニメの設定の絵ってね凄いよ。これが子供向けのマジカルガールかってくらい、
絵のレベルが高くて、背景なんて、写実絵画のよう。

セル画は外注に出して、今はマレーシアの会社が分担しているんだって。まあそれで、やっぱり質は落ちちゃうんだけど、予算があるのでしょうがない。



彼は厳しいプロの世界に残っているので、凄くタフな面とアーティストによくありがちな精神的にもろい面と両方備えている。

好きなものをとことん突き進んでいるので、内面は擦れていない。子供っぽい感じも凄くある。


私も子供っぽい面をかなり持っているので、それが合うみたい。


絵を書きながら、普通の社会人のように給料もらって、国から支援があって、結構アニメーターは、アーティストの中では恵まれている方って思う。




でももちろん競争率も激しくて、やはり会社は若い人が多い。新しい感覚を取り入れないといけないからね、
その中にほんの一握り、50代ぐらいの人がいる。そう言う人たちはその人にしかできないスキルを持っている。


彼には、この一握りに入ってもらいたいね。

絵を書く人って、繊細だし、何かいろいろ頭の中でぐるぐる巡っているみたいで、
精神的な支えが必要みたい。



特にお母さんから私に会う前と会った後と表情と生活が変わって、良くなったって、恩人扱いされる(笑)







この人は私が本当に必要なんだな〜というのは日々感じるので、私って結構古い日本の女の部分を持っていたのねって発見する。



オタクって敬遠させるけど、本物のクリエーター、または職人まで昇り詰めた人たちは、凄く人間的にいい感じの人が多いんじゃないかな。


実際、凄く大切にされている感を感じます。


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