ヨーロッパ〜日本往復日記

2001年から2003年まで二年の世界放浪の旅へ、それからどんどん価値観が変化していく様子をブログに書いています。

みせしめ2

この前はみせしめと申しまして

非合法パーティ(と言ってもただお酒を売るライセンスが無いだけ)での警官隊の進入の話を
書きましたが

とりあえずリクエストにお答えして、なぜみせしめするのか

はっきりいって税金をきちんと納めろと言うことだ。
そして大資本の政府が管理する商業主義のベルリンをつくりましょうと言うことだと思う。



そして、消費社会国家色がだんだん強くなっているベルリン。
だから、管理社会化が進んでゆくのだと思う。
(もちろん旧東地区は違うんだけどね〜昔管理されまくった反動か?)



もう、首都の癖に、無法区域内(のようであった)時代に終わりを告げたんだ。

(なぜ昔は首都の癖に無法区域内(のよう)であったのか、ベルリンの現代史を読んでくだされ。
歴史的背景ってほんと面白いですよ。)



昔はそういうライセンス許可をとらずにパーティーがどんどん開かれていたが
もう目をつぶらなくなったとしかいいようが無い。

占拠されたスクワットと呼ばれるアパートも2000年前後から数をひそめた
っていうか誰の所有物でもなく、空き地になっていたから、みんなで使っていただけ。

もうそういう”不法地帯”(政府が考える)ベルリンを変えようというものだろう。


だから以前の名残の申請されて無いパーティーがあそこまで、もう二度と許さないと見せしめ的に

あそこまで護送車や完全武装の警官隊に進入されたのだ。

たとえば5月1日のメーデー
ベルリンはお祭り騒ぎのように、デモンストレーションが以前は行われていた。

まずまあその日は無礼講のように、というかその日だけは無礼講のように

街にはビンが投げつけられ、道にはいろいろなライブパフォーマンスやら演説やら
とりあえず一大イベントだった。

それが去年のメーデーは全ドイツから警官隊が何万人も投入され、街全体が完全武装の警察官と護送車で埋め尽くされた。

ひとつでも足を踏み外すことは許されないと言った感じに。

ベルリンがつまらなくなりつつある。みんな口をそろえて言う。
あ〜あ残念だ〜。

私はもうパーティー文化からだいぶ足を洗ったが、ほんのたま〜にアーティストの友人から
昔のような倉庫みたいなところでやるパーティーの情報を聞き足を運ぶとやっぱベルリンはいいよな
と思ってしまう。まあこういうものは誰かがやるもんだ。


まあどんどん街は様変わりしてゆく。それはだれも止める事はできないが
むりやりその進みを早くするのもなんだかなと思ってしまう。