日本人論という本を読んだ。明治から今日まで数々の研究者が日本人について考えてきた。それを紹介する本。
おもしろい。ベルリンの図書館で借りれる。
私は外国へ出て以来というか、日本でホステル暮らしをして、友人から日本について質問されて以来、日本や日本人について考えてきた。
それが、最近日本人は〜という意見が自分の中で無くなりつつあった。
(原因やどうその気持ちが発生しているか環境を知ると、納得し、個人の差なんだな〜と思うようになる。人間は環境や経験や周りからの影響そして自我から成り立つ)
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作者は初めにこう書いている
日本人ほど自らの国民性を論じることを好む国民は他に無い。〜〜〜
本書は、明治維新以降今日までの日本人論の流れを客観的に辿る試みである。結果として、日本人が持つ自意識の近代史と言えるものになるだろう。
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いろいろな日本人についての言及は実は”自分”が元であって、
海外との接触で”自分”とは何かという疑問をもち、それが発展して、日本人は〜という言及になる。
と私は思う。
私も含め、本当に数多くの人が(この本の紹介では100年以上日本が世界と本格的交流を持ってから)
いろいろな人が自分について
そしてそれを日本人はとして考えてきた。それを紹介する本
この本はほんと面白い。というのも自分を客観視する事は自分ではなかなか出来ない。
この作者がいろいろな研究者や本を客観視するように、
日本人とは〜と思っていた私自身を客観視する機会をこの本は作ってくれた。
そしてその客観視を裏づけする、歴史的背景、日本人像とは政府の政策で作られた部分もある。。。
なかなか読み応えがある。
この本の批評など
http://www.iwanami.co.jp/moreinfo/6001570/top.html
http://home.att.ne.jp/apple/tamaco/2007/20070404Nihonjinron.html
ベルリンの図書館で借りれる。日本語の本です。
日本人論 南博著 岩波書店