ヨーロッパ〜日本往復日記

2001年から2003年まで二年の世界放浪の旅へ、それからどんどん価値観が変化していく様子をブログに書いています。

ベルリン生活様式5(パンクス編)

halloo2008-10-04


ベルリン生活様式を書いて、すごいカウンターが勢いよく周っている。読まれているのか、タダの偶然なのか
全然良くわからない。いつもながらコメントはないしね。。。。


まあとりあえず好評なのかなと思って書き続けます。



ドイツ人はやっぱりヨーロッパで陸が繋がっているだけあって、ヨーロッパ内も含めれば海外渡航する人多いです。
毎年、100万人くらいの人が、中長期ステイで海外に行くとなんかで読んだことがあるな。

その中で体感として感じるのはドイツ人はオーストラリアにすごい憧れがあって、ワーホリをする人が多いって事。


そのオーストラリアに憧れているあるドイツ元パンクス男性の生活。



まず、彼は、オーストラリア&ニュージーランドに一年間滞在したらしい。それから、いかにオーストリアで仕事を
得るかを考え、大工になることを決意した。今は大工の修行をして、将来は移住したいらしい。


(その後この男性はオーストラリアに大工の仕事をしに行ったんだけど、オーストラリアの大工のおっちゃん達って荒くれ者が多くて、
全然この人、ダメでその後鬱になったって行っていた。それでベルリンに戻ってきた。。。ドイツ人の男性結構へなちょこな人も多いからね。
男として耐えるっていう教育をあまり受けてないみたい。だから鬱になっちゃうみたい)


まず、彼はね、もともとパンクスで、ベジタリアン。もともとって言うのはもう今ちゃんと働いているから違うわけ。



なぜかドイツのパンクスはベジタリアンが多い。パンクスって言っても、いろいろな人がいるんだけどね。
その中で、知的なほうのパンクスは
”既存の世の中の仕組み”に対してアナーキストって言うことで、ベジタリアンが多い。


健康のためじゃなくて、動物たちの保護、地球環境の事を考えたパンクス。
パンクスというのは、あらゆる今の世の中の仕組みに反抗しているんだから、資本主義社会に反対したり、この世の中が、理不尽な弱肉強食の世界で、動物たちもすごく人間からひどい目にあっていて、そういう仕組みにも反抗しているのね。

たとえばコスメ一つとっても、すごいたくさんの想像を絶するような動物実験がおこなわれていて、とか
普通の家畜はお肉になるために、すごい成長促進剤の強い薬を注射されたり、すごい筋肉が膨張するための強い薬入りの飼料とか食べさせられたりしているわけね。



まあ、こういうのに反対するのはヒッピーも同じなんだけど、パンクスとの違いは、ヒッピーはLOVE&ピースなのさ。

パンクスっていうのはもっとアグレッシブなのね。

とりあえず、世の中の仕組み全部 ファッ○ユーって感じ。だから理不尽な政府や警察に対してピースな立場じゃなくて戦ったりするのね。

まあ、パンクスにもアナーキストにもそれぞれだから、すごく芯が通っている人もいるし、そうじゃない人もいる。




まあ、多分日本で考えているパンクスとはだいぶ違うんじゃないのかなって思う。



彼の場合は、ベジタリアンで動物の事考えているって言っていたけど、よくコカコーラを飲んで、冷凍ピザを食べていたので、環境問題にはうとかった。まあ、その辺はヒッピーと違うよね。ヒッピーだったらもっとエコロジーの視点はきちんとしている。まあ、そういうことは人それぞれ、出来る範囲で良いんじゃないのかなと思うから、よしとしよう。まあ、パンクスは健康志向ではないしね。



彼はドイツ南部の出身で、ババリア人。よく日本人が思い浮かぶ、でっかいビールに、かわいらしい洋服を男でも着て、木組みの多い家がある地方。ドイツ人はこのババリア人は特別だと思っていて、いつも笑いの種にしている。
なんか馬鹿にした感じ。まあドイツ人の中でも陽気な地方の人って感じかな。



どんどん話が膨らみすぎちゃう・・・・戻そう。その男は25歳くらいだったかな。

大工だから朝がメチャ早い。5時半ぐらいに家を出る!うわ〜〜。朝の早いドイツ人の中でもさらに早い。
だって、別に遠距離通勤なんてしていないんだよ。


それで、大体2時半ぐらいにはくたびれて帰ってくる。

まず、シャワーを浴びて、それから、少し寝る。


その後、起きて、まあ一服。って言ってもタバコじゃないよ。こう言って解かる人はほとんどだと思うけど、ドイツは個人が少量持っていてもまったく問題はないんだよね。見つかったって何の問題も無い。自分の分だけならね。


それで、毎日吸って、ビールを飲んで音楽をかけて、のんびりしている。それで、彼女の犬を散歩させに
行ったり。ずっと家に居ることが多い。のんびり、それで聴いている音楽はドイツのフォークソングか、
レゲエも多かったかな。ロックとかね。


この彼氏の彼女も元パンクスだから、犬飼ってんのね。ドイツのパンクスはなぜか犬を皆飼っている。

それで、パンクスについてもっと書くと、よくパンクスは共同生活しているのね。パンクス同士、すごい安いボロアパートか、スクワットといわれる。違法にアパートに占拠して住んでいる。
世の中の仕組みにファッ○ユーだから、そんなつかえるモンは使っちゃいましょ。この違法に占拠って言っても
だれのものでも無い、所有者が不明なアパートってあるんだよ。
別に人に迷惑かけるって事じゃないのね。まあ後パンクスが何しているのか良くわからないんだけどね。実際。


パンクス同士の繋がりってすごく強かったりするらしい。もちつもたれつで生活しているらしいのね。
だって、なるべく働かず、お金かけずに生活するわけだから、やっぱもちつもたれつになる。パンクスの世界ってなんかネットワークで繋がっているらしい。
それで、まあ私の知っている限り、団結して、デモとかで一緒に戦ったりするの。パンクスの一番の敵は警察かな。ドイツではね。後は良くわからない。何しているんでしょ。




かれは、ベルリンから何百キロも離れた実家へ帰るのに、一度も電車なんて使ったこと無かった。
全部ヒッチハイクなの。いつも遠くに行くときはいつでもヒッチハイク
洋服だって、新しい洋服って買ったことない。全部古着。
からしたら、H&Mなんてもう絶対駄目って感じ。
ああいう大手企業の洋服って、発展途上国の子供たちが学校も行かずに働かされていたりするわけ、現実問題。
まあH&Mはそういうことしていないって言っているけど、内情はそういうのが多いの。だからブランド物は絶対つけない。家にあるものも、大体もらいモノか、拾ってきたもの。



彼は大体家でのんびりして、又10時か11時には寝るの。

で、レジャーは何かって言うと、彼はヒッチハイクでよく旅行をしている。あるときはデンマークを渡って
北欧スウェーデンまでヒッチハイクしたって言ってた。

まあそこまでしなくても、彼女は車もっているんだけど、よく彼は一人でヒッチハイクしている。
彼氏と彼女の関係って言ってもべったりって事は無いね。


思想と生き方と自分の服装はリンクしているのって良いよね。このパンクスの黒パーカーだって、デモを起して
警官隊と対決するときに髪の毛を隠して、スカーフで顔を隠す。警察はビデヲをまわして、データーを残しているからね。ドイツ人は髪の色も人それぞれだから、隠さなきゃいけないのさ。黒はアナーキストの色。


そういえばね、G8のサミットのとき、イルコモンズというアクティビストがデモトラックの荷台に乗った瞬間
何もしないで、捕まったのとか。あれは完全狙われていた。


そういうターゲットとかされないように、顔を隠して、参加するのね。














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