ヨーロッパ〜日本往復日記

2001年から2003年まで二年の世界放浪の旅へ、それからどんどん価値観が変化していく様子をブログに書いています。

アイリッシュの元カレの話


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またベルリンの寒さは落ち着きを取り戻して、だいたい−5℃くらい。

この−5と−15の10℃の差は激しいのですよ。

−5度までくらいだと雪も降ってね。一面美しいのですが、それ以上寒くなると雪が降らなくなるのです。

だから、寒くて、痛くて、暗くて、凍っていて、の最悪な状況。家から出たくないです。
一人暮らしなんてしていたら寂しい。だからドイツはWGが多いんだな。

ほんと気温が上がってよかった。


さて、昨日の続き。


そのアイリッシュの彼。
彼とは本当に、これでもかっていう口喧嘩をしました。まったくお互いに理解できないような。




新聞社で今働いているくらいだからね、自分の考えというかそういうものが23歳でも確固として
あって、でもね若いから、それが突っ走っているっていうか。
私も自分の意見曲げないからね。どんなに言い合いしても、平行線。私も大人気なかったな。


今、考えると文化の違いも微妙に入っているんだけど、それよりも、自分の価値観のぶつかり合いになって、お互いに譲らないともうただの、衝突にしかならないの。


お互いにこのときは寛容的っていうのは無くてね〜。相手を理解しようと勤めていたんだけど、私はアイルランドの事知らないし、彼も日本のことなんて知らないから、口でお互いに理解させようなんてムダなんだよね。

だって、それは間違っているって言われちゃったら、え〜〜なんでって。売り言葉に買い言葉にエスカレート。
理由をいくら並べても、時間のムダ。



たとえばね、あるひとつの事よ〜く覚えている。

ある銀行のキャッシュコーナーで。私がお金を下ろそうとしたとき、まずここで彼が
めちゃ近くにいて、二人で見ているような。私が暗証番号を打つところを思わず手で隠してしまった。


かれはそれに激怒したんだよ。僕を信じてないのかって。

あたしからしたら、人が暗証番号打つときは距離を置くでしょって。あたしは旅人でこの金がメチャ大切なんて
説明したってムダ。


それで、お互いにああだこうだ、自分の考えをえんえんと説明し出して、
最終的には、私はエゴイストで、彼はわからずや。


もちろん彼は会ってすぐに合鍵を渡してしまうくらい、私を信用している。彼の言い分は別にわざと見ているわけじゃないし、もし見えたとしてもそれを僕が何かするなんて考えてるのか?って。


(そういえば、ドイツ人の彼で、メールの暗証番号と銀行の暗証番号を教えてくれた人もいたな.
でもだからと言って、何していいって事じゃなくてさ。メール読んだら、人のプライベートに踏み込む信じられないって又メチャクチャ怒られたけど・・・。じゃあ渡すなってよってね。もうほんとよく解からないよ。言ってることがさ。)


そのときは文化の違いも入っているなだって思っていたんだけど、
実は、その対応の仕方がお互いに悪いのよ。今考えると。

なんであんなに長い時間、言い合ったのか解からない。その後もね、お互いがお互いの事をわかろうと
して話し合いになるのか、止められなくなるのか、本当に事細かいいろんな事で、言い合いになっていた。


私も嫌だったら嫌で、あんなに相手に無理やりわからせようとしなくても良くて、私はこうだから終わりで良かった。あたしの事ぜんぜん解かってくれない〜〜と外国に居て思っていたのがこういうところで噴出したのかも知れない。



そんなこんなでね、喧嘩ばっかりだった。でもね、喧嘩していないときはメッチャラブラブで、寒〜〜いベルリンの冬を
必要以上に熱くホットに過ごしていたわけ。




それで、クリスマス前に彼はアイルランドへ帰国、私はイギリスへそして新年はアイルランドで彼と一緒に過ごすことにする。
これが私とアイルランドとの出会い。彼の実家と親友の家に泊まらせてもらった。ほんとうに衝撃的だったんだよね。

彼の実家は、クレア県にある農家、それもかなり大きい。その草原にふわ〜〜と朝靄がかかる風景なんて、映画のようだった。
そして彼の親友は、ゴルウェイという街に住んでいて、これもなかなか味わい深い中都市。あたしはこの滞在でアイルランドの魅力にはまったんだ。



素敵なニューイヤホリデーになりそうだったんだけど、
そんな簡単には済まされず、また新年そうそう喧嘩が起こるんですわ〜〜。

それはキス。


アイルランド人やイギリス人ってお酒に酔うと、友達同士で、キスをすることがある。それも口と口。まあ一瞬なんだけどね。

まあ、アウトドアパーティーとか行くとヒッピーのようなかっこうしたレイブ好きな
人たちも、挨拶でキスするし。

そういえば、私のベルリンのミュージシャンのゲイ友達も、普通に挨拶で口と口でキスしていたな。

ドイツなんて、いいもう大人の息子に母親が挨拶代わりに口にチュッとするときもある。友達同士はしない。
まあ人それぞれで、そんな親子でキスなんてしないよ〜という人もいますが、私はしっかり何度か目撃しましたよ。

あたしはね、ほっぺとほっぺは知っていたけど、まさか、友達同士でマウストゥマウスのキスするなんて思ってないし。


彼の久しぶりの帰国で、昔からの友人が集まった新年パーティ。それで彼はどんどん酔っいく。
ある同級生の女の子とずーと話し込んでいた。まあ別にそんなのは気にならなかったのだが、だんだん二人で
いちゃついている様に私には見えてくる。

今だったら解かる。ヨーロッパ人って仲のよい友達同士は、リラックスしているときはけっこう
抱っこしたり、くっついて寝そべったりたりしているわけ。まあ普通彼女の前で他の女とはしないけど、このときは酔ってるからね。


でも、その当時の私はそんなの知らないからね、ええ??何してんのこの二人?って感じだったんだよ。
まあよく覚えていないけど、たぶん大したイチャイチャでもなかったんだと思う。ヨーロッパ人に慣れた後だったら。


そしたら、とうとう二人で、チュッってして、はあ〜〜〜???なにあたしの目の前でそんな事してんねん!となった私は思わず、反射的に彼の横っ面をビンタ。


バシッーーーーとね。




周りは目が点。


映画とか、ドラマとかアメリカ人はよく、豪勢な喧嘩をカップルがしていますが、
ヨーロッパ人は喧嘩しても手を上げることはまずしない。そういえば見たことない。(ラテン系は未確認)




もうその後は、すごいですよ。彼は叩かれたことが相当なショックでね。あのすごい剣幕で怒っている顔は今でも目に浮かびますわ。親にも叩かれた事なんて無いのに〜〜。キ〜〜ってな感じでね。私はもうすごい嫉妬女で、
それも、人前だったからさらに輪をかけて悪い。ってなことになって、またエゴイストなんて言われてさ。


はあ〜〜〜〜〜???ってな感じさ。



本当に、文化の違いと、お互いの引けない性格と、お互いの文化に無知な二人で

メチャクチャだったのよ。それで、この男との関係は3ヶ月で終わったの。短かったけど、大変な日々だったな。


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