ヨーロッパ〜日本往復日記

2001年から2003年まで二年の世界放浪の旅へ、それからどんどん価値観が変化していく様子をブログに書いています。

身近なものに目を向ける、意識を向ける、体も向ける

久しぶりのこのネタを書きます。


最近ね、思うことは、文化っていうのは本当にその土地土地、それぞれにあって、人間はその土地に根付いて生きて来たって事

だから、国って云う大きい単位というよりも、その育った場所とか今住んでいるところ

っていうもっと小さい単位で考えてみるって事だ。


だからね、外国だと特に、その今住んでいるところに根付くっていう事を意識して住んだほうが良いって事。


特に日本人の文化的な背景に自然と調和する文化があってね、今の現代人はあまり意識していないだろうけど、そういうメンタリティは脈々と受け継がれているんだよね。

だってまだ、親世代の子供時代や祖父母の時代にはすごく昔ながらの生活をしていたんだからね、
その人たちに育てられたんだから、絶対にそういう考えは未だ私たちの世代には残っているんだよ。


それは意識的な領域から無意識の領域にまでしみている気がする。







気候なんだけど、自分が生まれ育ったのに近い気候の国へ行ったほうが、根付くには少しは楽なんじゃないかなっ思うな。

日本はいい気候って思っているかもしれないけど、アフリカ人にとっては寒いんだよ。都内の外人ハウスに住んでいたときに、寒いからって5月に暖房つけているアフリカ人が居たしね〜〜。それに北欧人には日本の夏は暑すぎる。



たとえばアイルランドにいた時、自分のルーツを探すっていうアメリカ人に結構あってね、アメリカ合衆国人ってね、いろんな所からきた移民でしょ。それを結構自分自身意識しているらしいんだよね。

それはやっぱりあの経済大国はあの広大な大地と融合した生活をしていないせいかもなって思ったよ。


コレはね車でラジオを聴いているときに、あのオペラ歌手の森 公美子さんが言ってたの。イタリア留学のとき、始めは、自炊して日本食食べて、日本に居たときの様に生活していたんだって、でもどんどんホームシックになったり、イタリア人の悪口とか言い始めちゃって、辛くなってきちゃったんだって。そのあとなんでこのイタリア人はこんな感じなんだ??ってどうしてこんな風に生活しているんだろうって、真似し始めてみたんだってさ。そうしたら、彼女自身がイタリアの風土にやっぱり合ってきて、めちゃくちゃ楽しくなってきたって、話をしていた。




ちょっと話はそれたけど、ベルリンに住んでいるとあの自然の厳しさと融合するなんて結構大変だよね。

だから、出来るだけ、冬でも寒いって否定的にならずに外に出たり、夏はがんがん湖に行ったり、森に行ったりして思う存分自然を楽しんだほうが良いと思うんだ。ドイツ人がそうしているように。

自分で何か植物を育てたりするのもいいかもしれない。



それからね、もう一つ大切な事。
人は、人に必要とされることを感じたりするのってすごく大切でね。


特に一人で外国暮らしするとね、家族も居ないし、そういう必要とされることを感じることって
実は少ないんじゃないかな。


その上、自分は外国人で、その国から実は出て行ってほしいみたいな扱いを現地人なんかにされると
いたたまれないんだよね。私はベルリンで幸運にもこういう扱いを一度も味わったことは無いが、

そういうエネルギーをよく受ける人って、結構大変そうに見える。


だからこそ、その土地の人と仲良くなって、友達をつくって、ギブアンドテイクのギブのほうを積極的にやったほうが、結局は自分にとって一番良いんじゃないかなってこと。



それからそれから、やるべき事を作ること。

まあこれは自分の国でも一緒なんだよね。打ち込むものがあるって、人生に潤いを与える。

それに、
あ〜〜やる気無いな〜〜ってなってもね、それをやらなきゃいけないと、以外と動いているうちに
気分転換になったりね。

語学だって良いし、趣味の習い事だって良いし、ボランティアだっていいし。仕事だって良いし。
子供を育てるのなんてその最たるものだよね。



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