ヨーロッパ〜日本往復日記

2001年から2003年まで二年の世界放浪の旅へ、それからどんどん価値観が変化していく様子をブログに書いています。

日本では仕事に対する対価が払われていないだけだった。

皆さんお久しぶりです。

昨日、歯の神経を抜いてきました。
抜かない治療がしてほしたかったんですがね。。。。
バカンスが重なって、治療をほっといた罰です。

 

今日のお題、このフランスの歯治療のドタバタにふと思ったこと。

 

若い頃は歯車になりたくないと切に思ったが。。。。。

 

効率の良い分業のお陰で日本社会がスムーズに動いているという。

 

日本では仕事に対する対価が払われていないだけ。



という結論に至る。





歯医者は日本の方が遥かに上のようだ。

やっぱアジア系基本、指先が器用、プラス患者に負担の少ない治療っていうのを心がけているのが

はっきりとわかった。

というか、一人一人の技量が、ヘアサロンと同じで、日本の技術力の平均が高いんだろうね。

 

パリ周辺、なかなか良い先生の歯医者の予約が取れないんですよ。人気の先生って、2ヶ月待ち当たり前でね。医者の数が少ないのかね〜。

 

たまたま患者のキャンセルで無理やり良い先生の予約取れたはいいものの、4月7日に日本行くと言うことで、その前に数度通わないといけないということで、同じクリニック内の他の先生を紹介されて、その人は毎日予約が空いている。。。。

 

 

今フランスは医者のアプリで予約取るんだよね。

毎日予約空いてるなんて、やばいんじゃないかなって。

 



したら案の定、ただの歯のクリーンで、口の中、血がにじんでる。

口中が次の日も血の味がしたよ。。。。。本当にやばかった。


で、クリーニング中、(ただの歯石取り。。。)我慢していたんだけど、途中で我慢できなくなってやめてくれと言った。。。。。。

歯のクリーニングだけで、頭蓋骨に響くようなドリルをガンガン使われ、口中に血の味が充満する治療には本当にビビった!!

 

コンサルタントと歯のクリーンで78ユーロ。
他のレントゲン専用のクリニックで取ったレントゲン45ユーロ。合計125ユーロ!

まあ歯のクリーニングからは7〜8割かな、レントゲンは3割ぐらい後で戻ってきたんだけど!

55ユーロの支払い。高い!
そりゃあ、誰も来なくなるわ!

それにこの人はアシスタントから出発した方がいいね。

 

 



で、他の先生を速攻探し始める。
5年くらい前、ある東欧系美女の歯医者に行った事があってね、アシスタントがいないからバキュームする人がいなくて治療中苦しかったな〜〜〜という記憶があって今回パスしたんだけど、手先は不器用ではなかったのは確かだと記憶があった。



で、10日後の予約が取れた。
手際の良さそうな感じ。それからそのキャビネで撮ったレントゲンも治療費も全額も保険でカバーされて返金されるという。最終的に無料ということ。

 

ちゃんと返金されて、腕がいいのはなんとな〜くわかったんだけど。

やっぱりなんか、使っている機械自体が頭蓋骨全体に響いてくるような、ね。。。

なんかこんな機械、日本にはないんじゃないかな。

 



日本の治療のクオリティーの高さ。

その東欧美女の先生もわたしの2、30年前の銀歯の
治療、レントゲンを見て、すごくいい仕事しているって言っていた。


いつも適当な近所の歯医者に行ってたんだけどさ。

それでも、全部素晴らしい仕事してるって言ってた。


これが当時普通だったんだよね。。。。今はどうかわからないけど。

 

 

 

でね、プロの絵コンテの彼に、日本はやはりスタンダードが高すぎて、それが普通だと
思っていると、フランスに来て、日本のクオリティは本当は実は高くて、人件費は本当に安いっていう事がわかる。

日本のアニメもそうだよね!って話したら、フランスをけなされたと判断したのか。みょうに反論してくる。



まあ、彼は昔から日本のアニメはフランスのアニメの予算の半分で、すごいクオリティーだって
絶賛しているんだけどさ、

 

 

フランスの医者は世界的に凄いんだ!と豪語する。

 

 

 

 

まあ、それは一部のトップの話で、

日本のスタンダードがいかに高いかの話をしているんだよ。

ただのその辺の町医者でも、私の治療後を凄い良い仕事しているって言ってたじゃん!というと、

 

まあ、話はどんどん議論系になって、長くなる。。。長くなる。。。。。

 




で、日本では医者の先生が予約取ったり、会計したり、患者を部屋まで呼びに行ったり、部屋を片付けたりもしないし。

 

 

医者は治療に集中しているよ。下手したら歯のクリーニングは新米の先生が担当して、ベテランの先生はその後の治療を任されるし。

って説明。




フランスは人件費削減か完全に一人でやっているクリニックもある。内科というかホームドクター制になっていて、

私の先生は予約の電話さえ自分で出ていて、診察中に電話でたり。。。え?笑

 

日本では、診察中に医者が予約の電話に出るなんてあり得ないよね!

日本は完全に治療に専念できる環境で、分業がいかに素晴らしく周っていたか。

そう言う話になって。



でも、ふと考えると、周りで働いている人は


まあ私の時代は大体女性のパートタイマーでまかなわれていたなあって。


そういうしっかり仕事するパートさんが安く働いてくれる、安心して任せられて、医者が診察だけに集中できるんだな〜って。

 

 

東欧美女の歯科医に今回行った時、
私たち30分待ってて、先生も診察室でその事を知らず15分待ってて、私の治療をキャンセルしそうになった!って言ってたじゃん。(そういう事があった)
で、治療の途中で受付のねーちゃんが謝ってきて!

こっちは神経抜く治療されているのに、受付の人がコンコンって。謝ってくる。泣


こんなの日本じゃあり得ないこと。


まず、全体が上手く機能していないのがよく分かる。

で、できる人が全てやって、ペイペイはちゃんと働かないっていうフランス社会。。。。

忙しい医者が予約取って、会計もして、患者も呼びに行って、
受付の人はペチャクチャおしゃべり。

 

フランスってそういうところですよ。



あの受付の姉ちゃんたちも、アシスタントもフランスだからフルタイム制度で働いているんだろうね。

 

フランスはパートタイムは本当に少ない。というか私の周りでバイトとかしている人皆無。
独立フリーランサーという名の元に、パートタイムのように働いている。(私と友人)


それか、ノアール(黒)と言われる違法で働いている外国人とか。



あ〜〜〜日本の超ハイクオリティのサービスの裏方さんには、薄給のパートさんの力があって。



超やすい給料で、めっちゃ大切な仕事しているんだよね〜〜。

トップじゃなくても、なくてはならない仕事をパートタイムがやっているんだよ〜。


 

そういえば、ウチの昔働いた新宿の日本語学校なんか、専任の先生5人で
非常勤講師が35人で、みんな薄給で、非常勤なんかテスト採点とかイベントとか諸々タダ働きで、時給換算にしたら300円くらいで働いてたよ。(昔よくここに書いたよね)

 

フランスではフルタイム制を取っていて、1日7時間労働。

バカンス5、6週間の有給もらって、病欠も自由にもらってさ!

最低賃金は月1700ユーロ 日本円で17万から20万円ぐらいの価値。

 

 

 

日本では、フルタイムでは家庭の事情で働けない人もいっぱいいる。

有給5週間くれって言ってるんじゃない、ただ単に、

 

 

 サービス残業にもメス入れて、最低賃金にメス入れて、

ちゃんと仕事に対する対価が払われないとね。って言ってんだよね〜。



日本のハイクオリティーのサービス業の裏にはパートさんの頑張りがあって、

フランでは日本式の労働システムはブラックと同様だってこと。