ヨーロッパ〜日本往復日記

2001年から2003年まで二年の世界放浪の旅へ、それからどんどん価値観が変化していく様子をブログに書いています。

ソリデイズ(パリ郊外の社会派夏フェス)でのボランティア経験


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最近は脱原発のイベントが2本と来客、そして学校といろいろやる事が多くて、パリの生活が充実しています。



6月下旬はソリデイズという大型野外音楽フェス(動員数17万人)に
ブースを、パリの脱原発団体と共同で出しました。

10年以上続いているエイズ撲滅キャンペーンが趣旨のフェスティバルなのですが、
たくさんの大物ミュージシャンを呼ぶので動員数が桁外れなのです。


そのフェスの中にたくさんの社会派ボランティア団体を集めたテントが一つあり、その中で
いろんな催しがありました。
私たちのブースは基本的には原発問題の勉強
ブースなんですが、若者対象なので、おもしろおかしくしないと、人が寄ってこないのでね、
ゲーム方式の原発クイズコーナとか、
フランス国内のどこに原発があるか地図を使って当ててもらったり、

はたまた日本風に
七夕の笹を飾り、願い事を書いてもらったり、

爆発後の日本の状況を書いた紙を折り紙のように折ると、ハート型になるとかそう言った感じ

にいろいろ工夫をこらしました。











それから、リモージュというフランスの中心部まで、足を運び、脱原発のデモに参加してきました。
ぜひ日本人の話が聞きたいという感じで、電車代が凄く高いのに、全額だしてくれてね。

福島に住んでいた人と一緒に、話をしてきましたよ。

爆発後一ヶ月後に日本に帰り、西日本、九州、沖縄を移動する間にたくさんのお母さんと子供達だけの自主避難者に会った話をすると、子供を守るお母さんの姿は世界共通で、大体何か大変な災害あると、お父さんより、お母さんが先頭に立って子供を連れて災害から逃げたり、体を張って守るというのは良くある話なのだそうです。
でも、日本ではその多くのお母さん達は何で逃げるのかと非難されたりしていたのですがね。


それから30年間原発を反対する祝島の話。それからフランスに来てみたら彼の実家のコルシカ島で、家族がチェルノブイリからの被爆で家族4人全員いろんな病気を抱えていてビックリした
話しなどをしてきました。

それからディスカッションの場ではフランス人からいろんな質問を受けました。
今、福島の人はどう暮らして、避難者状況はどうなっているのかね。


この間ブログでだした数字、みんなは読んだかな。
未だに「公式」発表では福島県を含む周辺の30万人の人が避難している話や
村や町が丸ごと強制避難したものの、新しい町や土地が与えられる様な事は無く、まだ2年以上仮のプレハブ住宅暮らしをしている人もたくさんいるとか、
強制避難している人は国からの援助は月10万円で、そこから電気代まで自分で払らっている事や、

強制避難区域以外の自主避難者になると何も国の援助は無いから、家族がバラバラになりでお父さんだけ福島に残って働いている例や、
いろんな情報が隠されていて、実は福島のほとんどの地域がヨウ素剤も配られずにいたとか

そんな話をしてきました。もう一人の福島に住んでいた人もいろんな質問を受けいろいろ受け答えていましたよ。



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